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データのミカタ Web Designing 2017年6月号

人工知能の進化が声認識を当たり前にする データアナリスト萩原雅之氏による統計コラム

人工知能(AI)における認識技術の進化は著しい。基本技術であるディープラーニングも、画像が何であるかをどの程度正確に認識するかをベンチマークとして開発が進められてきた。そして現在、もっともホットな技術が「声」の認識だ。

10年前、スティーブ・ジョブズが初めてiPhoneを発表したとき、コンピュータに意思を伝えるためのもっとも優れたデバイスは「指」であると語った。おかげで日常のインターネット使いの主流はタッチスクリーンになったが、次は「声」になるのは確実だ。Apple Siri、Google Home、Amazon Alexaなどデジタルの巨人たちがこの分野でしのぎを削っている。声は個人差やクセがあるため、課題は認識精度であり、その普及はAIが担うことになる。

進歩のスピードは米Hubspot社が定期的に実施しているAIに関する国際意識調査でもわかる。音声検索の利用率を見てみると、昨年春から秋の半年間で大幅に増加。ほぼ毎日使うユーザーは19%から47%にまで増えた。クオリティについても半年間で評価が向上しており、8割近くが高品質と回答、低品質と答える人は数パーセントに過ぎない。これらの評価の背景には、AIによる音声認識は、使用データが集まるほど、ユーザー個人の特徴やクセを学習して精度を高めることも一因と分析されている。

 私も最近LINEなどのメッセージングアプリや簡単な検索なら声で入力することが多い。少し前まで誤認識が多く修正が面倒だったが、いまはその必要がほとんどない。同音異義語も、次に続く言葉からさかのぼって修正されたりもする。信頼度が高まれば使う機会は一気に増え、私たちは高度な技術を意識することなく使いこなすようになる。まるで魔法にも見えるが、声認識に限らずAI 技術の浸透とはそのようなものに違いない。

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HubSpotが、アイルランド、ドイツ、メキシコ、コロンビア、英国、米国のコンシューマー1,400人に行った、AIとチャットボットに対する意識調査「Global AI survey for Q4 2016」より(2016年3月は、カナダ、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、コロンビア、メキシコ、ブラジル、英国、米国が対象) 出典:HubSpot「Artificial Intelligence Is Here - People Just Don’t Realize It」(2017年1月30日)
Text:萩原雅之
トランスコスモス・アナリティクス取締役副社長、マクロミル総合研究所所長。1999年よりネットレイティングス(現ニールセン)代表取締役を約10年務める。著書に『次世代マーケティングリサーチ』(SBクリエイティブ刊)。http://www.trans-cosmos.co.jp/

掲載号

Web Designing 2017年6月号

Web Designing 2017年6月号

2017年4月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

サンプルデータはこちらから

企業のIT推進担当者やネット運営者に向け、ネットビジネスの課題を解決するノウハウや最新情報をお届け。徹底した現場目線とプロへの取材&事例取材で、デジタルマーケティング施策に取り組む上での悩みや疑問、課題を解決するヒントを紹介します。

6月号のテーマは「AI」です。「え!?」と思った人、ぜひ本書ですでに直面している現実をご覧ください。

現在、ビジネスのキーワードとして飛び交っている「AI(人工知能)」。人間の脳の代わりとなり、さまざまな仕事をAIが賄ってくれる未来像がネット上でも飛び交っています。「人間の仕事を奪うのではないか」「人間を支配するのではないか」そういって煽るメディアも多々ありますが、果たして現在のAIとは、本当にそんなSFのような話なのでしょうか?
答えは「今はNO」です。
むしろ、AIはインターネット、そしてSNSといったものと同じ、現在のマーケティングを加速させる「新しいマーケティングツール」なのです。

一方、AIの導入は巨額の開発費を投資できる大手企業の話であり、自分たちのような中小規模の企業には関係ないと思っていませんか?
答えは「NO」です。
むしろ、時代の流れに少なからず影響を受ける中小企業こそ、大手との仕事のため、企業成長のため、正しい理解と認識が必要です。

AIは今すぐに、多額の投資をしなくとも活用できる状況がすでに作られています。
人工知能によってマーケティングにおけるあらゆるコミュニケーションが変わっていく可能性があり、そんな時代はもうすぐそこまで来ています。仕事の効率化、人件費削減など中小企業が抱える長年の課題に対する解決の道筋をつけてくれる可能性が大いに有り得ます。
御社の競合がAIを使った施策を行っている、そう聞いてからでは遅いのです。
本特集では、今、現場で活用できるAI技術を使ったWebマーケティングの方法と、それによるリソース面、予算面のメリットまで追求します。

第1部 【中小企業Web担こそ!】いますぐAIを検討すべき理由
●いますぐ使えるAIの基礎理解
●図解・AIがマーケティングで注目される理由
●AIの仕組み~要するに、何をしてるの?~
●AIをビジネスツールとして活かすには

第2部 AIを現場の即戦力にするメリット
●AI搭載型botでオペレーションコスト低減へ!スモールスタート可能なチャットボット活用法
●AIの機能は「分析」ではなく「分類」だ!AIの導き出す「答えの見方」
●実録・AIでFAQを作る
●こんな身近にある!AIツール

など

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