2016.03.02
巨大資本のモールが席巻する市場で日用品メインのECショップ「LOHACO」が急成長●特集「リピーター&ファンを生む新法則」 LOHACOだからできるメーカーの垣根を超えた販売
2012年のサービス開始から今年で4年目を迎えるECショップ「LOHACO(ロハコ)」。Yahoo! JAPANの協力のもとアスクル(株)が運営し、働く女性に向けた日用品のネットショップとして開設。2社それぞれの強みを活かして、堅調に業績を伸ばしている。「また利用したくなる」お店づくりの背景を、アスクル(株)広報の薄井真美氏に話を聞いた。
商品構成に一石を投じた参加企業54社が集うラボ
LOHACOは、サービススタートから3年目にして、利用者累計200万人を突破。Amazonや楽天といったECショップ界の巨人が立ちはだかるなかで、日用品をメインに扱うビジネスモデルで急成長を遂げて、独自のポジションを獲得しつつある。継続的にLOHACOが成長を維持できる強みは、2つの特長がベースにあるといっていいだろう。
1点は、提携するYahoo! JAPANがトップページで露出し、まとまったユーザーの送客を促している点。もう1点が配送だ。運営するアスクル(株)は、すでに法人向けオフィス用品通販「ASKUL」を確立。当然ながら、LOHACOにも同様の期待が寄せられるわけだが、当日・翌日配送の体制を実現することで、利用ユーザーの増加につなげている。
そうした露出効果や配送の強みを基盤にしながら、さらなる新規の試みがある。その一つが、「LOHACO ECマーケティングラボ」(以下マーケティングラボ)である。このマーケティングラボは2014年からスタートして現在2期目を迎え、2015年8月時点で日用品や食品、酒類、医薬品など業種を越えた54社のメーカーが参加。LOHACOならではの商品構成やサービスを生み出し、ユーザーを引きつける吸引力となっている。