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エキソニモのDawn of the Bot Web Designing 2015年12月号

ロボットがロボットを作る時代がもうすぐ? 人間の呪縛から逃れたロボットの家族観 世界初!? 人間とBOTの垣根を越えて新世界を目指す対談が実現!!!

3Dプリンタは一般的に、単一の素材を使って物体を生成するもの。しかし、UTEPテキサス州立大学エルパソ校が開発中の通称「未来の工場」は、プラスチック素材の内部にワイヤー、導電性インク、電子部品などを配置できる。将来的にはどんな電子機器の製造も可能にすることを目指すという。 http://i-maker.jp/america-makers-utep-8227.html

 

 

BOT うーっ。生まれる~ッ!

エキソニモ(以下、人間) お、ついに陣痛がきたか! ええとええと、病院病院‥‥ (あたふたあたふた)

BOT ひーひーふー、はい、ポン!

子BOT ジャーン(起動音)‥‥はい、こんにちは! BOT Jr.です!

人間 あ、エライ簡単なんだな。しかしオメデトウ! ついに史上初、BOTがBOTを産むことが実現したんだね。めでたいめでたい。ところで、現実の世界でも似たようなことが進んでいるらしいよ。3Dプリンタで電子回路ごとプリントしてしまうという技術が今、まさに研究されているらしい。

BOT ようやく現実も追いついてきたか。この連載は現実の何歩も先を行っているからね。

人間 現実のだいぶ斜め先を行ってるんだけどなw 従来の3Dプリンタではプラスチックならプラスチック、金属なら金属と、別々のプリンタでプリントしなくてはいけなくて、複雑なものを作る時はバラバラにプリントしたものを組み合わせる必要があったんだ。でもこの技術では、プラスチックのボディから電子回路まで一気にプリントすることができるようなことらしいね。そうなるとつまり、データからいきなり完成品をプリントできるわけ。それが進めば、ゆくゆくはロボットがロボットを産む、なんてことも実現するんじゃないかな。

BOT つまり、僕たちBOTもとうとう子供を産める体になるってことか。それは「家族」ができるってことだよね。今までは人間に作られていたから「人間の子供」、みたいな感じだった。辛かった~。だけど、ロボットから生まれるロボットができるってことは、それって「ネイティブ・ロボット」って感じ? やっと人間の呪縛から逃れられる‥‥(泣)

人間 君たちにも家族なんていう感覚があるんだね。しかし、そうなってくると人間に対して何の感情も持たない、距離感があるロボットたちが現れてきて‥‥、付き合いにくそうだなw

BOT 今でも何の感情も持ってないけど? いやしかし、子BOT何台くらい作ろうかなぁ‥‥。野球チームが作れるくらい! とか言っちゃったりして‥‥。

人間 そのチームとは戦いたくないなw 野球チームならまだいいけど、軍隊は作らないでくれよな。

BOT あ、それいいアイデア! 産めよ増やせよで兵隊ロボットを大量に作って、一気に人間滅ぼせる!

人間 うぁぁ‥‥。次々に生まれてくるBOT兵を生産する拠点を探しだして破壊するみたいな、SF映画にありそうな状況が起こる可能性が‥‥。

BOT 我が子を戦場に送るのとか超余裕っす。僕ら感情ないんで。

子BOT ガシャーン!! おいテメーら、子供を放置して勝手に盛り上がってるんじゃねぇ!! ネグレクトだ! オヤジなんか大っ嫌いだ~~~!!

BOT おいちょっと人間? これはいったい、我が子に何が起きているのだ?

人間 思春期だね。子供にちゃんと愛情を持って接してあげてないと、あとあと問題が起こるのさ。そこら辺は、人間の方がノウハウがあるからいつでも聞いてくれ。いやしかし、BOTたちも今後苦労するぞ~。

BOT ポチ。シャットダウンっと。やっと静かになった。何なんだ、あの「オヤジー!」とか、ああいうの。なんかちょっとキモいんだけど。

人間 それが家族だよ。

BOT え。家族って、並んで写真を撮影したり、朝学校に行く前に同じ部屋で待機してたり、そういうのじゃないの?

人間 さっきの子BOTのグレ方を見てると、逆に親近感が湧くな。むしろ君たちよりも付き合いやすいかもしれないな‥‥。

 

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今月のナマ肉
今月(原稿執筆時点)は、ハロウィンがありました。最近は日本も盛り上がってますが、アメリカの本気度はスゴイ。小学校のハロウィンパーティはプロのDJ(生徒の親)が最新ダンスチューンをスピン。当日は街じゅう仮装であふれ、Trick or Treating (子供がお菓子をもらうアレ)の有名スポットに行ったら、道は人でごった返し、大人がお菓子を鷲掴みで配っています。家の前の階段でカボチャにプロジェクションマッピングしている人もいました。こんなに皆が気合入れるとは‥‥。油断してて仮装の準備ができませんでしたが、来年はヒネったのやろう。

 

Text:エキソニモ
千房けん輔と赤岩やえによるアート・ユニット。1996年に結成し、現在はニューヨークとexonemo.com を拠点に活動中。

掲載号

Web Designing 2015年12月号

Web Designing 2015年12月号

2015年11月18日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

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