2019.10.23
Topics! Web Designing 2019年12月号
「キーメッセージは「CXM」 - Adobe Symposium 2019」「「X + O」で語られたCX戦略 - SAP CX DAY 2019」
今号の特集では、「顧客体験」や「CX」に着目しています。編集部は、「CX」を掲げた2つのイベントに参加してきました。世界的なソフトウェア企業が、CXを重要視していることからも、押さえておくべきキーワードだといえるでしょう。
キーメッセージは「CXM」 - Adobe Symposium 2019
アドビ システムズ 株式会社が、毎年開催しているカンファレンスイベント「Adobe Symposium」。10年目を迎えた今年は、7月24日に開催されました。基調講演では、同社会長のシャンタヌ・ナラヤン氏も登壇。「顧客は不満があれば、いつでもサービスを解約できます。『Discover(発見)』『Try(体験)』『Buy(購入)』『Use(利用)』『Renew(更新)』というカスタマージャーニーを意識し、顧客との関係を維持することが大切です」と話すなど、パッケージ販売からサブスクリプション方式に移行した同社製品を例に、「CXM(顧客体験管理)」の重要性が語られていました。
(編集部)イベントでは、アドビの技術を体験できる展示もありました。「航空機内の座席で眠りに落ちると、視聴中の映画が自動で停止」といったサービスが試せました。
アドビ システムズ https://www.adobe.com/jp/
「X + O」で語られたCX戦略 - SAP CX DAY 2019
9月12日には、SAPジャパン株式会社が主催するイベント「SAP CX DAY 2019」が開催されました。同イベントでは、「顧客起点の本質に迫る」をテーマに、講演やパネルディスカッションを実施。冒頭の挨拶に登場した同社代表の福田譲氏は、SAPが米国のクアルトリクス社を2018年末に約9,000億円で買収したことにも触れ、「SAPが得意とするERPなどで管理される『O(Operational、業務)データ』と、クアルトリクスで把握できる『X(eXperience、経験)データ』を組み合わせ、今までITが生み出していなかったイノベーションを起こしたい」と話していました。
(編集部)「何を」を明らかにするOデータと、「なぜ」を明らかにするXデータ。両方の視点からのアプローチは、マーケティングの考え方としても参考になりそうです。
SAPジャパン https://www.sap.com/japan/