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雨宮編集長のコゴト@8月15日

2015.08.15 | 週刊将棋編集部

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みなさま、お暑うございます。

 本日は日本国にとって、さまざまな意味がある日です。54歳の筆者はもちろん戦争を知らない世代ですが、親からは空襲の中を逃げた話などをよく聞きました。
 筆者の母の父親、つまり筆者の祖父は軍人でした。2・26事件当時には陸軍の参謀本部勤務だったそうです。永田町の官舎に住んでいた母は、事件当日の様子をおぼろげながら覚えていて、雪の中で兵隊があわただしく駆けていく様子などを話してくれました。
 その祖父は、母がまだ子どものころに病死しました。筆者はけっこう大きくなるまで祖母が戦後に再婚した人を実の祖父だと思っていたので、会ったこともない祖父がいたことを知ったときはたいへん驚きました。もし長生きしてくれていたら、いろいろな秘話を聞くことができたかもしれません。

 将棋界にとっても、戦中戦後はたいへん厳しい時代でした。多くの人が命を落とし、記録は焼失し、きっと盤や駒もたくさん焼けてしまったのでしょう。文化としての命脈が絶たれる可能性があったのかもしれません。

 棋界再興に尽力した先達への感謝と、自分ができることでの恩返しを。
 今日はそんなことに思いをはせてもいいのではないでしょうか。