雨宮編集長のコゴト@羽生インタビュー | マイナビブックス

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雨宮編集長のコゴト@羽生インタビュー

2016.03.19 | 週刊将棋編集部

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 本日、3月23日号を校了、印刷します。残すところ1号となりました。

 3月23日号では、ファイナル企画の目玉として、羽生善治名人のインタビューを掲載しています。何度目かの聞き手と紙面構成を担当しました。2週にわたってお送りしますので、お楽しみください。

 プロ棋士へのロングインタビューは、楽しい仕事でした。編集長になる前はレディースオープン・トーナメントの担当だったので、多くの女流棋士にインタビューしています。当初は棋士や女流棋士と相対するのにずいぶん緊張したものですが、そのうち相手も緊張していることが分かるようになりました。相手の立場になってみると、しゃべったことが活字になって世の中に出回るというのは、かなりビビルことだと思います。本紙の休刊にあたって何度か取材を受ける立場になり、そのことを痛感しました。

 羽生名人にインタビューして一番驚いたことは、とても自分を客観的に語ることです。以前「まるでもう一人の羽生が、羽生のことを語っているみたいだ」と書いたら、NHKのアナウンサーの方に「私もそう思っていました」と言われ、自分だけの感覚ではなかったと分かりました。
 難しいことは難しい、分からないことは分からない、そういうことを些細な理由で決め付けることは決してありません。可能性は否定しない、というスタンスが柔軟な発想の源なのでしょう。

 インタビューでの話を文章にして紙面を構成するのは、われわれの仕事です。読者のみなさんに可能な限り名人の言葉をダイレクトに伝えなければなりません。しゃべったことをそのまま文字にするだけでは読み物になりませんから、そこにはどうしても記者だったり編集者だったりの意図が入ります。語り手の意図をはき違えないように、読者に分かりやすいように、いつも悩みます。
 羽生名人の語りはいつも明確なので、とても仕事がしやすいインタビューです。

 さて、今回のインタビューでは、どんな言葉が印象に残るでしょうか。ぜひ3月23日号「羽生善治ラストインタビュー」(前編)をごらんください。

 羽生名人との対局姿をバトルロイヤル風間さんに描いてもらえる企画も実施中です。詳しくはこちらをご覧ください。見本が私ですいません。