こんにちは。編集部の米澤です。
最近お気に入りの調味料は浅草の老舗で買った七味唐辛子です。
昨日の島田のブログを先ほど読みました。
新刊案内「山崎隆之の一手損角換わり」 ~知らなかった早繰り銀の基本中の基本~
じっくり書いていただけに内容はとても面白かったのですが、引っかかったところが2つ。
・ポリ袋???
・しれっと「所司先生の本に載ってました」と書いてあるけど、まだその情報出してないんじゃ…(そもそもまだ本になっていない)
というわけで、今日は所司本(敬称略)の紹介します。
今編集部では、「早分かり定跡ガイドシリーズ」の第5弾を随意編集中です。
☆山崎本との違いについて
山崎本は一手損角換わりの書籍でしたが、所司本は角換わりの書籍で、一手損角換わりも含まれているという違いがあります。
山崎本は一手損角換わりの歴史をまとめた書籍です。
そして当然、後手目線の書籍。
所司本のコンセプトは「定跡の網羅」。
先後どちらにも肩入れせず(←重要)、基本的な変化から最新の定跡まで、満遍なく解説しています。
そういった意味では、所司本は少し特殊な本です。
普通の戦術書はある結論に向かって流れていきますが、そういうものはありません。
淡々と、形勢判断を下していくスタイルです。
所司先生の「早分かり定跡ガイドシリーズ」を愛読している方は、辞書的な使い方をしているのかなぁと想像しています。
とりあえず全部読んでから、困ったときに調べる用として本棚の取りやすいところに置いてあると予想。
☆2ページ区切りのレイアウト
現在編集中の、第1章最初のページをお見せしましょう。
いきなり最近超流行りの形ですね。
冒頭2ページだけですごい勉強になるのですが、それはそれで勉強不足過ぎますかね…。
このページは特にこのシリーズの特長が出ていますが、「△2四銀▲4五歩△同歩」というわずか3手のためにこの量の文章と3図を使って解説しています。
書いてある内容をまとめると、▲6八金右のデメリットと、以前の流行、穴熊への組み替えについて、という感じでしょうか。
逆に言えば、それだけの内容を2ページに詰め込んでいるという説もありますが、このように細部まできっちり網羅しているのが本書の最大の特長です。
また、次のページもこのレイアウトになっており、本線の手順は常に大きい図面で追えば理解できるようになっています。
細かい補足はたくさん入りますが、本線の手順と混線しないように作られているというわけです。
そして最後に1つ。
形勢判断は小さい図面右上の記号でひと目で分かるようになっています。
便利。
最近の角換わりは流行の変遷が激しい上に、ちょっとした形の違いで細分化されています。
本書でこんがらがった定跡を一度整理してみてはいかがでしょうか。
山崎本より後の発売となりますが、こちらもよろしくお願いします。