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雨宮編集長のコゴト@同世代

2015.06.27 | 週刊将棋編集部

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7月1日号で20代の特集を組んだ。特定の世代の話ではなく、それぞれの時代で20代がどういう存在だったか、という話だ。興味のある方は、ぜひごらんいただきたい。

筆者は来月54歳。谷川浩司の世代に当たる。1980年代には自分と同世代の若手が次々とタイトルを取った。うれしかったなあ。わくわくしたなあ。

ご存知のように、わが世代の天下は短命だった。次の世代が怒涛のように押し寄せ、蹂躙された。悲しかったなあ。悔しかったなあ。

2015年現在。わが世代はタイトル争いとは無縁の場所にいる。これは後の世代がどうのということではなく、年齢的な理由がほとんどだろう。この歳でタイトルを争ったのは、かの大山康晴ただ一人である。

若く、新しいスターを待望する気持ちと、同世代を応援したい気持ちは同居する。自分が20代のころは同じことだったので、意識することもなかったが、自覚するようになったのは40歳を過ぎたころだった。

たとえば今日(6月26日)、竜王戦決勝トーナメントでは斎藤慎太郎と千田翔太が戦っている。どちらが勝つか、勝った方がどこまで勝ち上がるか。普通に気になるし、わくわくもする。その一方、C級1組で同い年の泉正樹が、千田翔太に続いて村田顕弘を血祭りに上げたことを爽快に感じる。

矛盾しているようだが、正直な思いなのです。みなさんは、いかが?