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天野貴元さんの新刊が出ます~嬉野流ってなに?~

2015.04.15 | 米澤孝至

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こんにちは。編集部の米澤です。

今日はマイナビに天野貴元さんが来られました!
天野さんのことを知らない方のために簡単に補足すると、先日、三段リーグ編入試験を受験し全国ニュースで取り上げられるなど、今最も注目を集めているアマ強豪の一人です。
それもなんと書籍の仕事のために来てくださいました。
担当じゃない私は会ってないんですけどね…。
島田と藤原が、いずれそのときの様子のブログでも書くのではないのでしょうか。
なにはともあれ、天野貴元さんの戦術書が出ます!


打ち合わせ時の画像もらってきました。
天野さんと島田のペンのいじり方が奇跡的に一致。

さて、本の内容ですが、もう既に結構出来上がりつつあります。
戦術書ということで、まず、何の戦法の本なのか。

扱う戦法は「嬉野流」です。

……。

編集部の人間も皆、聞いたことのない戦法です。
いきなり嬉野流の原稿を受け取ったときの驚き、少しでも皆さんに伝われば幸いです。

とりあえず、解説の1ページ目を見てみましょう。



まさかの初手▲6八銀
これが嬉野流です。

△3四歩と突かれたら、もう▲7六歩と突けません。
罰ゲームのような出だしですが、これが深淵なる嬉野流の世界、第一歩です。

対居飛車戦は、このあと下図のように進みます。



▲7六歩と突くつもりは元々なく、引き角が狙いでした。
とはいえ、飛車も角も全く働きそうない飛車先交換を許すという、圧倒的不利感。

さらにここで▲8八歩「土下座の歩」が驚愕の一着。



天野さん、どう見ても後手陣の方がいい形なんですが、この戦法、本当に大丈夫なんでしょうか…。

次回、嬉野流大成功の巻(予定)。お楽しみに。