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かわいい焼き菓子と早指しのテクニック

2015.02.16 | 米澤孝至

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最近は家で水曜どうでしょうばかり見ている米澤です。

今日は大平先生が編集部に来られました。
担当ではない私は直接お会いしたりはしないのですが、大平先生が来ると聞いて楽しみにしていました。
いつもおいしいお菓子を持ってきてくれるからです。
(お気遣い、いつもありがとうございます)

今日はこちら。



今日も大変おいしかったです。
何度も頂いてしまっているため、うろ覚えですが、毎回違うお菓子な気がします。
東のスイーツ王子と言うのは過言でしょうか。

そんな大平先生が今日来たのは、次の書籍のため。
前回が戦術書で、その前は手筋本。
今回は強いて言えば手筋本ですが、心得や考え方を説いた本という感じでしょうか。
テーマは「早指し」

早指しで○リビアの泉に取り上げられたこともある大平先生に、早指しの極意を教えていただけるというわけです。

お菓子を頂いたからではありませんが、今日は書籍紹介を兼ねて、明日使えるムダ知識便利な手筋をご紹介します。

早速ですが、直感でお答えください。
下の図、どうやって受けますか?



この局面、△3九銀を許してはいけません。
さて、ひと通り変化を列挙してみます。
長いですので苦手な方は数行飛ばしてください。


①▲3九銀は△1五歩▲同歩△1八歩▲同香△1九銀で先手敗勢。



以下▲同玉△3九角成で駄目。

続いて②▲5七銀△同角成▲同金△4八銀
③▲5九銀△6七歩。次の△6八歩成▲同銀△3九銀が受けにくい。
④▲4八角は△同角成▲同金寄△6六角。以下▲3九銀と受ければ長期戦だが、玉が狭く、△1五歩の端攻めが後から厳しい反撃となる。


さて、長かったですが、正解は▲4八銀



△6七歩には▲5九金引△7九飛成▲6九歩でぴったり受かります。

▲4八銀の裏側にはこれだけの変化があるのですが、秒読みでこれだけの変化を全部読むのは無理。
今日覚えていただきたいのは、これ。

「美濃囲いの急所は△4八銀・△3九銀・△1九銀」

この筋に注意していれば、おのずと最善の受けもすぐに見えるようになるはず。
こうした手筋や心得を使いこなせれば、早指しでめきめき勝てるようになるらしいです。

では最後に少し難しめのおまけ。



美濃崩しの定番かつ決定版といえる強力な攻撃陣です。
次の狙いは△3九飛成▲同玉△4九香成の両王手。
なんとこれでいきなり詰んでいます。

受けが利かない形だと思っていた方もいるかもしれませんが、実は受け方があります。
考えてみてください。
解答は最後です。












☆解答

▲5八金!



①△5八同飛成は先手玉にすぐには王手が掛からない形になり、成功。
②△3九飛成▲同玉△4九香成▲同玉は、5八金が受けに利いているので不詰め。

書籍ではこうした実戦的な手筋と考え方をまとめています。
詳細はまた後日。