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下村記者の棋楽にいこう 第33手 お城対局

2015.01.13 | 

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 みなさんこんにちは。週刊将棋の下村です。世間は年末年始の9連休のあとの3連休を迎えて、またまたお休みモードです。筆者もノンビリしたいところでしたが王将戦第1局の取材で、静岡県掛川市に出張中です。掛川といえば?お茶やイチゴが名産品ですが、筆者の中での掛川№1はやっぱり掛川城です。

 今年で6年連続の同所で開催。編集部内でもお城対局といえば城マニアの筆者が取材するという暗黙の了解がある?ようで、うち4回は取材に来ています。和の歴史的建築美の名城と伝統文化である将棋は、相性がピッタリだと思います。これからは掛川城に限らず、日本の名城でもどんどんタイトル戦が行われるようになってほしいものだと個人的には思っています。

 近年では名人戦で名古屋城、王将戦で弘前城、女流王位戦で姫路城など天守閣に近い場所での対局は行われています。また戦後には皇居内でも名人戦が行われ、これも厳密には江戸城郭内ですが、やはりお城対局とは言えないでしょう。

 筆者の記憶に残るものでは、昨年の電王戦の小田原城での森下九段-ツツカナ戦。6年前の第67期名人戦が熊本城で行われています。前者はタイトル戦ではありませんが、普段は公開されない銅門(大手門にあたる重厚な門の階上)内での対局は、城マニアの心をくすぐるものでしたし、名人戦が熊本城(多聞矢倉の数奇屋丸が会場)で行われたときは、将棋とお城が堪能できるということで心躍った記憶があります。

 熊本城対局はなんと王将戦掛川城対局を戦う郷田九段が挑戦者でした。古い写真を整理していたら見つかりましたので、早速アップしておきます。郷田九段の和服とお城の石垣が絵になります。