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荒井記者の日々徒然・A級順位戦

2014.11.19 | 週刊将棋編集部

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 13日にA級順位戦の森内俊之竜王-久保利明九段戦を取材した。A級の取材は3月の最終戦以来、今期初だった。相三間飛車から森内がリードしたものの、角を切った手が疑問手となり逆転。最後は久保が勝ち切った。終局は24時46分だった。

 3年前の3月、A級順位戦9回戦で2人が激突していて、そのときも取材担当だった。森内には名人挑戦権が懸かっていた。
 最終盤の図。先手が森内で、▲7八桂と受けたところだ。後手玉は▲8二金まで。7六香が利いていて受けも難しい。控室の評判は森内勝ち。森内へのインタビューの準備をし、カメラマンに間もなく決着すると伝えていたが・・・。
 図から△8七金▲同玉△6七飛成▲7七金△7六龍▲同金△7二金。
 久保は金を捨て、龍で香を取り、△7二金でしのいでしまった。控室の評判も、一気に難しいになってしまった。
 結果は175手、25時40分で森内が勝ったが、久保の強烈な粘りが印象に残った一局だった。