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週刊将棋

渡部記者の将棋三昧@幻の絶妙手

2014.09.04 | 

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  土曜日は学校で将棋を教えて、日曜日は社団戦に出てきました。そんなわけで今週は社団戦の将棋から。
 
 激戦の終盤戦です。激指先生いわく、ここで絶妙の攻防手があったそうな。
 
 一昨年は優勝、昨年は準優勝と、今年も1部の優勝候補であったはずの我がチームは、2日目まで終えて3勝5敗と低迷。優勝の目は完全に消えたどころか、降級の心配をする必要のある状況です。
 この日は出だしの2局こそ連勝でしたが、3戦目に負け、4戦目は昨年の優勝チームと対戦でした。
 図は双方30秒の秒読みで迎えた最終盤。後手が私で、読みきれないまま△4六桂を打ったところです。対して▲1二歩△2一玉▲3三桂△同金▲1一歩成△同玉▲2二角の筋が気になってはいましたが、どうやら詰まない様子。実戦は▲2三とでしたが、△3八馬以下長手数の即詰みに討ち取り勝つことができました。激指先生に見てもらうと図で▲7一角!を推奨。一瞬意味がわかりませんでしたが、本譜の詰み筋を追うと判明します。
 本譜は▲2三と△3八馬▲同飛△同桂成▲同金△5八龍▲同玉△6六桂▲6七玉△7八銀▲7六玉△8七銀打▲8五玉△8四歩まで後手投了。
 
 以下は▲同玉△8二香▲8三歩△9四飛▲8五玉△8三香までの詰み。どの変化もピッタリの詰みなのですが、ここまで書けばわかりますね。▲7一角があると△8二香が打てず詰まないのです。30秒でこの手を指せる人間がいたら神ですね(笑)。
 なお、チームは2勝5敗で大敗しており、意味がありませんでした……。個人成績は8勝4敗となったので、何とか2桁勝利を目指したいものです。
 最終日は入れ替え戦になりそうですが、赤旗名人戦の全国大会と被っているようなので、メンバーが代表をザクザク取ると人が揃わない事態まで心配されます(笑)。