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週刊将棋

渡部記者の将棋三昧@平成最強戦

2014.08.21 | 

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 土曜は平成最強戦に出てきました。知らない方には仰々しいタイトルでしょうが、ただの賞金大会です。
 この大会は2日目に残ったことすらないので、そろそろ勝ちたいと思っていましたが、何と予選2連敗で敗退!ひどい将棋を指して、150人ほどの参加者の中で一番乗りの敗退となってしまいました(笑)。
 
 心が折れかけましたが、日曜はミニ最強戦へ。賞金は少ないですが、会費、参加者数を見るとそれなりにおいしい大会。
 予選1回戦で三重の最強中学生に完敗。今日も1勝もできないのかと思いましたが、その後は5連勝で決勝進出し、兵庫の最強高校生と対戦。しかし時間の都合で持ち時間を短くされ、難しい将棋をポッキリ折れてしまいました。30秒でも放送事故レベルの終盤なのに、20秒とか放送禁止レベル…。何にせよ準優勝で先週の負け分とあわせて回収できて助かりました。
 


 時間の短い決勝を載せてもしょうがないので、準決勝の将棋を。相手は同い年の元奨励会三段の方です(後手が私)。石田流対棒金から私の人生並に希望のない将棋でしたが、少し混戦になったかな、というのが図。7六の銀が8五に出たところです。
①相手の狙いは▲8二と△同飛▲7三飛成
②単に△4六銀は▲4七歩が嫌
③龍が7三にいる状態で△4六銀と出れば△5五角と組み合わせて攻められる
④手番が回ってきた時に桂馬が取れると攻めやすい
⑤そこで相手に手を渡そうと△9六歩。
 良い手ではないだろうけど、相手の読み筋を外しながら手を渡す、自分以外は指さないだろうな、という手で印象に残ります。実戦は構想どおり進み、何とか逆転勝ちとなりました。