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雨宮編集長のコゴト@ゴジラと将棋

2014.08.02 | 週刊将棋編集部

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 公開中の『GODZILLA ゴジラ』を見た。
 まずは、ゴジラ映画の復活が素直にうれしかった。映像の迫力は十分に堪能した。それでも、やっぱり今回も…。
 
 1984年の『ゴジラ』以降、すべてのゴジラ映画を劇場で見てきた。それぞれに面白さがあったし、印象的な登場人物もいた。でも、常に物足りなさがあった。
 理由は分かっている。子どものころ、10歳ぐらいだったのだろうか。1954年の初代『ゴジラ』を初めてテレビで見たときの恐怖。ほとんどトラウマになった。それを再び感じてみたくてゴジラを見続けてきたが、いまだに果たせない。
 たぶん、子どもでなければ感じることができなかったものなのだろう。50歳を過ぎて同じものを求めているとは、あきれた中年である。
 
 今回のゴジラを見た劇場には、自分と同世代か、それ以上の人が多かった。同じ思いで見にきた人もいたに違いない。
 一方で、若い人たちもいた。親に連れられた子どももいた。彼らは今回のゴジラでトラウマを刻み込まれただろうか。
 
 将棋については、今も引きずっているような体験はない。将棋のゴジラには出会わなかった。子どものころに「勝つことはすごく楽しい、負けることはすごくくやしい」と強烈に感じる体験があったら、もっとのめり込んで強くなろうとしたかもしれない。でも、そうなったら今の職業には就いていなかったような気がする。