新刊案内
藤森流で米長流急戦矢倉がよみがえる!
2014.07.22 |
こんにちは。編集部の米澤です。
2回にわたって米長流急戦矢倉を紹介してきました。
第1回→米長流急戦矢倉ワンポイント講座
第2回→米長流急戦矢倉に救世主現るの巻
▽前回までのおさらい
・米長流急戦矢倉は後手番にもかかわらず、一気に攻めて勝つ変化が多い(=勝ちやすい)
・「▲3七銀・1五角型」が対策の決定版
・米長流急戦矢倉はプロ間で指されなくなったが…
長らくお待たせしましたが、まずは書籍の紹介です。
藤森哲也四段が研究を重ね、試行錯誤の末編み出したのが、米長流急戦矢倉の改良版「藤森流急戦矢倉」です。
既に先週のブログを読んでいる方は分かるかと思いますが、
米長流急戦矢倉の基本的な変化も、級位者に分かりやすいよう、系統立てて解説されています。
(先週のブログの1000倍分かりやすいです)
研究手順は高段者の方の即戦力となり得る、魅力的な変化ばかりです。
級位者から高段者まで楽しく攻め勝てる、攻めっ気120%の世界をどうぞお楽しみください。
これで終わっては続けて読んでくださっている方に申し訳ないので、具体的に「藤森流」とはどういうことなのか、少しお見せします。
第2図が強敵「▲3七銀・1五角型」です。
ここでは解説を省き、一気に第4図まで進めます。△1四歩(第3図)と早く突いて▲2六角に限定しているのがポイントです。
第4図をご覧ください。
ここからの指し手は①▲6五銀、②▲4六銀の2つが考えられます。
①▲6五銀△同銀▲6六歩で先手が駒得を果たしたようですが、△6六同銀▲同金△3五銀(第5図)が決め手級の一手。
以下結果1図(下画像)まで進み後手優勢です。
そのため先手も②▲4六銀と進めますが、飛車先の歩を交換して△8三飛と引くのが藤森流の一手(藤森流基本図)。
「△1四歩で角の引き場所を限定し、飛車を8三に引く」
「△1四歩で角の引き場所を限定し、飛車を8三に引く」
これが新しい指し方で、▲7一角成が飛車に当たらない、飛車が横にも働くなどのメリットがあります。
本書ではこのあと、
・▲7九玉型
・▲3七桂型
・▲3七桂・4五銀型
・△3一玉・4二金右型
と分けて、さまざまな形を解説しております。
ここから先が一番面白いところなのですが!
長くなりすぎたので、残りは書籍でご確認ください。
ここから先が一番面白いところなのですが!
長くなりすぎたので、残りは書籍でご確認ください。
藤森流急戦矢倉は後手番で主導権を握って攻め続けられる、「楽しく勝てる」戦法です。
発売は約1カ月後を予定しております。
ご期待ください!