皆さんこんにちわ。週刊将棋の下村です。早いもので今週から4月に突入、環境が変わる方も多いと思いますがいかがお過ごしでしょうか。編集部は皇居に近く、お堀端の桜が満開になってキレイです。花粉症の筆者は、外には出ずにオフィスの外からお花見です。
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電王戦は豊島七段が勝ちプロ棋士側が1勝を返しましたが、1勝2敗とまだ苦しい状況です。コンピュータソフトの強さには改めて驚かされましたが、次戦以降はプロ棋士側の巻き返しに期待がかかります。第4局は棋界屈指の手厚い棋風として知られる森下九段の登場です。斬り合いには強みを発揮するコンピュータですが、手厚く堅実な森下将棋にどう戦うかが注目されます。森下九段の駒台に歩が何枚も載るようなら森下ペース。その辺にも注目して観戦すると面白いかもしれませんね。
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第4局の対局場は小田原城とお城が舞台です。今でこそお城将棋はタイトル戦などで珍しくなくなりましたが、城マニアの筆者としては小田原城では初対局ですので取材が楽しみです。対局の模様はもちろんですが、お城の魅力もお伝えできればと考えています。かつて北条氏の居城だった小田原城は、数ある城の中でも難攻不落の名城だったと云われています。森下九段も小田原城のように難攻不落の構えを築いて、コンピュータの攻めを迎え撃つのでしょうか。
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あと小田原城周辺といえば、本紙連載マンガの「笑えゼッフィーロ」のモデルになっていることも、通の読者ならお分かりのはずです。ちなみに作中では「揺木田城」とありますが正しく小田原城ですし、近くには西風ヶ丘高校や飛鳥田君と成田さんがいい感じの雰囲気?になった小動物園のゾウ舎も実在しています。(ゾウは平成21年に死去)そのあたりにも想いを馳せながら、4月16日号でリポートします。