野呂エイシロウの「ケチの美学」第19回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第19回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

一緒にご飯を食べるチカラ

 

iPhone XS/XS Maxが登場して、アップルのすごさをさらに感じている。というのも、相変わらずiPhone 8や7を作り続けているからだ。iPhone SEの販売はディスコンとなり残念がっている人もいるが、まだ格安携帯会社では販売されている。そう、過去モデルも価値があることがすごいのだ。

ちなみにボクは、iPhone 8プラスを最新のiOS 12にアップして快適に使っている。そう、長く使ってほしいという思いがメーカー側から伝わってくる。

それはメルセデス・ベンツも同じだ。Gクラスという四輪駆動車がある。1979年に登場したというから38年の歴史のある車だ。実は、2006年にGLEクラスが登場し、Gクラスは消滅するはずだった。だが、ファンの要望に応え、その後も生産し続けられたのである。そしてついに今年、ほぼ同じ形でモデルチェンジまでしたのである。まさにファンの力である。そこには、長く愛されたいというメーカーの思いもある。

通常は新しいものだけに注力し、過去のものは格安で叩き売っていく。そんな“消費される常識”が溢れる現代において、この2社は、古いモデルも作り続けているのが本当にすごい。ニーズがあるというのも驚異的だ。どちらもケチなボクからしてみれば大好きな企業だ。




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