MacBook 12インチ|MacFan

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MacBook 12インチ

文●栗原亮小平淳一清水典之中村朝美松山茂写真●黒田彰

デュアルコア1.2GHz Core M3/8GBメモリ/256GB SSD/価格:14万2800円(税別)

 

おすすめポイントはココだ!

●もっとも薄く、軽量なのに性能に妥協がない
●汎用的なUSB-Cがモバイルの姿を変えた
●クラウドとの連係で拡張性は不要になる
●iOSデバイスとの親和性が高い(カラーもね)

 

 

軽くてもフルスペック

もっとも薄くて軽いのに、Macとしてフルスペックの性能を持つのがMacBook最大の利点です。もちろん、サイズのことだけを言うのであれば、より軽量なiPadプロでも多くのことができます。実際に筆者もiPadプロとMacBookの両方を使っていて、iPadプロの利点もよくわかっています。

しかし、Macでなければ快適に行えない操作やユーザ体験が確実にあります。たとえば、テキスト入力の快適さや、多彩なショートカットキー操作はその典型です。また、作業環境そのものを自分好みにカスタマイズできる柔軟さは、macOSに一日の長があります。

MacBookの良いところは、このMacとしての利便性が一切犠牲になっていないところです。OSが違うので単純な比較は難しいものの、よくあるウルトラライトPCはスペック追求のあまりパーツや機能の一部が見えないところで削られて、マシンとしてのバランスを崩していることがよくあります。購入した直後は気がつきにくいのですが、そうした細かな欠点は長く使っていくうえでストレスになってきます。MacBookでは、そのような制約に伴うストレスを感じたことはこれまでありません。

無論、プロセッサのスペック的には1.2GHz/1.3GHzと超強力というわけではありません。パフォーマンスを求めるのであればMacBookプロを選択すればよいだけの話です。その観点から、今回は上位モデルではなく1.2GHzモデルをイチオシさせてもらいました。なお、1.3GHzモデルは512GBというSSDのストレージ容量が魅力で、これ1台で完結させたいという場合には有力な選択肢になると思います。

ともあれ、自宅やオフィスでじっくりと腰を据えて作業するというよりは、あちこちに移動しながら短い時間で手早く作業するほうがクリエイティビティを刺激されるというタイプの人にはMacBookは最良のパートナーになると言えます。

また、より実務的な話では、日帰りの出張や打ち合わせで調べ物や資料を確認する程度の作業しか行わないとわかっているのであればiPadプロでも代用できますが、現場で即時に対応しなければならないことがあるときはMac
Bookのほうが確実です。以前は外出先で送られてきたZIPファイルがうまく展開できず文字化けしてしまったとき、iPadでお手上げだったことがあります。こんなとき、MacBookではいくらでも対処のしようがあります。