野呂エイシロウの「ケチの美学」第7回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第7回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

たかが、10円。されど、100万円。

たまには、お金の話を。

先ほど渋谷のラジオが終わり、近くのマクドナルドで100円のコーヒーを飲みながらiPadプロで原稿を書いている。カフェラテにしようかと思ったが、200円だった。

以前の僕なら「たったの100円の差じゃん」と2倍の値段のカフェオレを飲んでいただろう。だが、今の僕は違う。100円のコーヒーで大満足だ。

「野呂さん、たくさん仕事しているのにケチくさい」と言われるかもしれない。だが、もう一度言う。200円のカフェオレは2倍の価格だ。

もし、これが100億円と200億円だったらどうするだろうか? あなたはきっと100億円のほうを選ぶだろう。コーヒーでも1億杯飲んだら、そんな差になる。

以前、僕は20万円のジャケットに2万円のシャツを着ていた。だが、今は5万円のジャケットに6000円の鎌倉シャツだ。ユニクロのセミオーダーシャツにもチャレンジした。3000円しない。バッグも30万円のプラダのバックから2万円のポーターのリュックに変えた。

だが、会社の売り上げは増えている。僕の仕事量も増えている。

これは、どういうことか?

つまり、人はそんなことで価値が変わらないということだ。「見栄」に使っている金額が、年間300万円は少なくなったと思う。それは投資に回したほうがいい。

そう、ケチになったほうが望ましい。とはいえ、1万円のお寿司は食べるし、アップルウォッチ・シリーズ3(Apple Watch Series 3)も買った。周りの人もシリーズ3に変えている。インスタで話題の「まい飴工房」の中村貴男社長にも自慢された。そういえば、保険クリニックの古川満さんから、「このようなデバイスをつけていると安くなる生命保険もある」と教わった。健康な人は得する時代らしい。




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