2017.08.08
人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。
会議は1時間100万円。だから1分でも短く終わらせる
人生は短い。だが、やりたいことは山のようにある。
現在ボクが携わっているプロジェクトは、92個である。グーグルのスプレッドシートで管理しているから間違いない。
時間が足らない。毎日15時間は仕事をしている。そのほかは運動をしたり会食をしたりしている。今、夕飯の会食の約束をすると11月の第1週目である。とにかく時間が足らないのだ。
ライフネット生命創業者の出口治明さんから教わった言葉がある。
「いつもの仕事を1分短くして59分で終わらせる。そして明日はさらに1分短く58分で終わらせる。6分短くすると1割も得したことになる。同時に会社は10%利益が出たことになる」
常にそれを思い出して、仕事をしている。
実は、ボクはテクノロジーの力を借りて時短をしている。時間短縮を大幅に行っているのだ。アップルに出逢ってからそれは加速している。
それは90年頃だ。訳あって2浪人したボクは、大学1年生の頃、いろいろな偶然も重なって学生プランナーとなった。今もPRディレクターとして活躍中の犬飼貴俊さんら、先輩のプランナーたちが「アップルはすごい」などということを当時流行した『STUDIO VOICE』を読みながら述べていた。
当時NECの98ノートを使っていたボクは、「なんだろう? アップル」と思っていた。リンゴ?
数日後、オフィスに届いたのが、クラシック(Macintosh Classic)だった。起ち上げると「hello」と出迎えてくれた。この機能は、今でも欲しい。おしゃれな四角いマウスには、クリックボタンが1つしかなかった。
感動したが、モニタが小さく仕事で使うのにはちょっと無理があった(笑)。すぐにllci(Macintosh llci)が導入されたが、オフィスの人気者でボクはあまり触ることができなかった。そこでキヤノン販売から、飛び込みローンでllciを購入した。たしか200万円近い金額だった。