2017.10.12
より鮮明に、色鮮やかに
iPhone Xの「スーパーレティナHDディスプレイ」には、iPhoneシリーズで初めてのOLED(有機EL)ディスプレイが採用されています。OLEDディスプレイは従来のiPhoneのレティナディスプレイに採用されているLCD(液晶)ディスプレイとはまったく異なる特性を持ち、アップル製品ではアップルウォッチシリーズで初めて採用されました。
従来のLCDディスプレイは、LED光源を用いたバックライトパネルの上にカラーフィルタを取り付けた液晶パネルを重ね合わせた構造になっています。つまり、スクリーン全面のバックライトからの白色光源を液晶パネルの各ピクセルの光の透過率をコントロールすることで、目的の色を表現する仕組みになっています。
これに対して、スーパーレティナディスプレイのOLEDディスプレイでは各ピクセル(有機ELセル)そのものが自ら光を放ち、その光がカラーフィルタを通して直接ユーザの眼に届く仕組みです。このため、常にバックライトが発光しているLCDディスプレイとは異なり、自己発光デバイスであるOLEDディスプレイでは画面上の黒い部分はまったく光を放たないため、その部分の消費電力はほとんどゼロに近く、バッテリ駆動時間を延ばせるのが大きな特徴です。
OLEDディスプレイを採用
iPhone XのSuper Retina HDディスプレイにはiPhone初のOLEDディスプレイが採用されており、これによってiPhoneのフロントパネルサイズいっぱいをスクリーンとすることに成功しています。
8 Plusを超えるディスプレイサイズ
iPhone Xの外形サイズはiPhone 8よりわずかに大きいサイズに関わらず、同モデルのSuper Retina HDディスプレイは一回り大きなiPhone 8 Plusの5.5インチを上回る、5.8インチのディスプレイサイズを実現しています。