2017.09.07
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iPod nanoとiPod Shuffleの姿がApple公式サイトからなくなった。これで、音楽プレーヤの代名詞であったiPodシリーズが実質この世から姿を消すこととなる。さて、今あなたは何を想うだろうか。
1つの時代の終わり
2017年7月下旬、アップルは音楽プレーヤのiPodナノ(iPod nano)とiPodシャッフル(iPod Shuffle)の販売を終了した。「1000曲をポケットに」というキャッチフレーズで2001年に登場した初代iPodから実に16年の歳月を経て、私たちの音楽の聴き方を一変させた「音楽プレーヤ」という存在は、ついにその役割を静かに終えたことになる。
思い起こせば、ハードディスクを内蔵した初代iPodの流れを汲むiPodクラシック(iPod Classic)がiPodラインアップから先んじて姿を消したのは2014年9月のこと。iPhoneという万能デジタルデバイスが広く人々の手に渡ったことで、純粋な音楽プレーヤを日常シーンで見る機会は自然と減っていった。iPhoneに加えて、アップルウォッチ(Apple Watch)という新しい存在もそれに拍車をかけた。
iPodの名を冠したプロダクトとしては、依然iPodタッチ(iPod Touch)がラインアップされているものの、こちらは音楽プレーヤというよりも、通信回線のないiPhoneと呼ぶほうがふさわしいデバイスである。iPodナノとiPodシャッフルの終焉は、ひとつの時代が終わったことを意味する。
さて、皆さんの手元にはまだiPodシリーズが残っているだろうか。音楽を聴いた記憶は残っているだろうか。iPodシリーズが世界に何をもたらしたのか、おのおのが歴史を振り返りながら、自由に思いを馳せてみてほしい。音楽を解放したiPodシリーズへの賛辞は一人一人が思い思いの方法で送るべきだ。
5色のiPod mini
2004年1月に発表された第1世代のiPod mini。米国で品不足だったために、日本では同年7月から発売開始。iPodがホワイト1色だっただけだったのに対し、iPod miniではシルバー、ゴールド、ピンク、ブルー、グリーンの5色から選択できた。価格は2万7000円前後と高かったものの、圧倒的な人気を得た。2005年9月にiPod nanoがリリースされ生産終了。