2017.04.09
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「一度非正規業者によって修理されたiPhoneは、二度と正規修理が受けられない」、これまではこれが常識だった。しかし、ある情報筋によると、アップルは最近になって修理サービスのポリシーを変更し、この常識が変わってきたという。その背景には何があるのだろうか。
非正規修理も対象に
これまでの「アップル製品1年限定保証」によると、非正規修理業者による修理や非純正部品による修理が行われた製品は、正規の修理が受けられなかった。これは無償修理期間でも、有償修理でも同様だ。しかし、ある信用できる情報筋によると、こうしたアップルの修理ポリシーは最近になって変わってきたという。
この方針変更により、非正規修理により非純正部品が使われているiPhoneであっても、故障がその部品の影響でければ保証対象の修理が受けられるようになった。また、問題が非純正部品に起因する場合でも、「保証対象外修理サービス料金」で修理が可能になった。
こうしたポリシー変更の理由としては、中古のiPhoneの利用が増えてきたことが背景にあると考えられる。中古端末の場合、非正規の修理が行われている事実をユーザが知らないまま購入してしまうことがある。こうしたユーザをサポートするため、消費者保護の観点からポリシーを変更したと見ていいだろう。
Macの場合、ユーザによるメモリやストレージ換装が認められた製品であれば、正しい方法で換装されている限り保証対象のままになる。一方、大手メーカーのウィンドウズPCでは、たとえユーザによるメモリ交換やハードディスク/SSD交換ができる構造だとしても、ユーザが裏フタを開けただけで保証対象外になってしまう場合がある。コンピュータにおけるアップルの保証修理ポリシーは他社に比べると柔軟であり、それがユーザに支持されてきた。今回のiPhoneに対する修理保証ポリシーの変更は、これまでMacで行ってきた保証修理の内容をiPhoneに拡大したものだともいえる。