2017.02.06
【Apple Watch】モバイルデータ対応とヘルスケア強化に注目
スマートウォッチ市場
スマートウォッチに人々が興奮した2015年が終わり、2016年中頃からスマートウォッチメーカーは厳しい現実に直面した。多くが販売台数を落とし、グーグルはアンドロイドウェア2.0のリリースを延期した。そうした中、アップルは大きなシェアを維持し続けている。フォームファクタの厳しい制約の中でも、今使える技術でアップルウォッチを便利なデバイスに仕上げており、GPSや防水機能を搭載してフィットネス向けに強化したシリーズ2も好評を得ている。今日のスマートウォッチで可能なことをもっとも活用できるのがフィットネスであり、そこを巧みに狙ったアップルの戦略勝ちだったとも言える。
アップルが「もっともパーソナルなデバイス」と言うように、アップルウォッチは大きな可能性を秘める。だが、その開花は、チップセット、ディスプレイ、バッテリなど、あらゆる技術の成長と共にある。全体的には二年目の落ち込みとなったスマートウォッチが再成長するカギとして、アナリストの多くがモバイルデータ対応を挙げる。スマートフォンからの独立によって、スマートウォッチの可能性が広がる。ただし電力の問題など実装のハードルは高い。モバイルデータ対応の前に、アップルウォッチ単体で再生できる音楽を増やすストレージの拡大というステップを踏むかもしれない。もう1つ、アップルが力を注ぐヘルス関連のデータ収集として睡眠トラッキングが実現するかも今年の注目点になる。