2016.02.06
Apple製品のビジネス活用に詳しいモビリティ・エバンジェリストこと、福田弘徳氏のコラムです。
プレゼンを聴いて、有益な情報を得られた人は多いと思う。しかし、自分自身の次の行動に影響があった人はそう多くはないだろう。
プレゼンの目的は「人を動かすこと」だ。モバイルデバイスの普及に伴い、いつでもどこでも誰でも気軽にプレゼンができる環境が整ってきた。モバイルデバイスを使ったプレゼンでは、コミュニケーションを活性化するというデバイスの特性も含め、目の前にいる人に対して何らかの行動を促したり、意思決定を求めたりする際に有効である。いろいろとレベルがあるが、目の前の相手に合わせて、より細かく内容を設定でき、プレゼンの内容を理解してもらう段階から、納得して動いてもらう段階まで、柔軟に対応できる。
昨年は私自身、働き始めてからもっとも多くのプレゼンを行った1年だった。iPad導入事例から活用方法の提案、アップルデバイスの管理ソフトウェアの紹介まで、導入事例から製品紹介まで幅広く。それまでに行ってきたプレゼンを振り返ってみると、参考になる他の人のプレゼン資料や既存のテンプレートに対して、導入事例や製品説明を埋め込んでお客様の前で話していたことが多かった。また、伝えたい情報を1ページの中に詰め込みすぎて情報量が多くなってしまい、どうしても伝えたい情報が薄れてしまっていた。