野呂エイシロウの「ケチの美学」第70回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第70回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

「入口」と「出口」を習慣化

世の中は「入り口」と「出口」でできていると思う。お金がわかりやすい。「収入」と「支出」である。支出(出口)を絞ると、お金が貯まる。裕福になれる。

1億円の収入があって9千万円を使う生き方もあるが、2千万円を稼いで1500万円を貯める生き方もある。

好きなほうを選べばいいのだ。

ダイエットもそうだ。「食べる」(入り口)のと「消費」(出口)である。

昨年は、この2つに注力を注いだ。するとどうだろうか? ダイエットも貯金もできた。豊かな気分を味わえる。習慣である。

ゴルフを毎日やるのも習慣だし、走るのも習慣である。習慣だけが僕の人生を変えてくれている。

今は新幹線でこの原稿を書いているが、習慣を変えている。11月に乗ったときは、お菓子とコーヒーとおにぎりを買っていた。だが、今日は自宅からもってきたペットボトルの水である。1円も使ってない。往復で1000円は違うだろう。昨年6月頃からさらにお金の出口を絞っている。たぶん、毎月数十万円の節約をしている。なぜか? 目的があるからである。

正月はいろいろなことが“やる気満々”である。だが僕は一緒である。何も変わらない。昨年と同じように習慣をコツコツと進めているだけである。新幹線でお菓子を買わなくても、心は豊かである。コンビニも然り。行く回数を減らせば月に3万円は違う。水を飲むことで、肝臓や血管が少しでも良くなると信じている。

胃腸も休めることができる。体重も減るだろう。

1%の変化がすべてである。1円も1億回節約できたら1億円になる。体重も100グラムを毎日痩せたら1年で36キロである。

最近、ユーチューブ(YouTube)の見方を変えた。移動中しか見ないのである。自宅では一切見なくなった。それだけで30分ぐらいの時間を作ることができる。SNSも同様である。投稿以外は、自宅では触らない。人生を変える時間を作れる。

「入り口」と「出口」を意識することで自分自身を変えることができる。そう、この習慣こそが自分の人生を変えることができるのだ。

 

 

最近、お気に入りのトーストは引き算の塊でシンプル。

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。