野呂エイシロウの「ケチの美学」第59回|MacFan

アラカルト ケチの美学

野呂エイシロウの「ケチの美学」第59回

文●野呂エイシロウ

人気放送作家が語るケチとアップルの交差点。

未来を考えなければ 不安はない

最近、ボクには不安がない。皆無である。「失業してもいいや」「今日が楽しければいいや」と思うようにしている。真面目に生きていても、ある日突然災害や事故などに巻き込まれて死ぬかもしれない。もしかしたら隕石が偶然当たるかもしれない。そう考えると、気が楽になる。

「老後に年金はもらえるのだろうか?」「高齢化社会や環境問題はどうなってしまうのだろうか?」といったことも考えないようにしている。考えたところで、年金問題や高齢化社会はボクには解決できない。

そう、「自分が関与して解決できるかどうか?」という部分に集中しているのだ。ボクにはどうしようもできないことは手放して、自分の人生を面白がろうと思う。

この原稿を書いているときは、ちょうど北京オリンピックの開催真っ只中。ボクが応援すれば金メダルを獲れる、というわけではないから、静観している。

最近の世の中にはノイズが多い。不幸を煽るような情報もたくさん出回っている。「ストレス社会」という言葉をよく耳にするが、狩猟をしていた時代は、毎日の食べ物にも困っただろうし、住宅も簡素で冬場はとても寒かっただろう。クスリだって簡単には手に入らなかっただろうし、ストレスは現代とは比べ物にならないほど多かったに違いない。移動だって、徒歩か動物に乗るしかなかった。

だから、時代や未来を悲観しても仕方がない。今日はランチにレトルトカレーを食べたが、とても美味しかった。最近、見栄を捨てた。本当にその瞬間に好きなものだけを選択している。自分が気持ちいいと思えることを優先する。そうすると、幸福度が増す気がする。

狩猟採集社会や戦国時代にも、未来に不安はあったに違いない。でも、楽観的に物事を捉えることが、人生を楽しく、豊かにしてきたのだと思う。

「野呂のような老害は引っ込め!」と言われる前に、適当に引退しようと思う。長生きも考えない。ボクだって、あと50年生きると思えば不安にある。でも適当に死ぬと思えば不安はなくなる。今に集中する。MacBookの横に置いてある炭酸水が美味しい。気持ちがいい。

 

FM軽井沢で、ひろゆき(本名:西村博之)さんとラジオ番組を始めます。ぜひともお聴きください!

 

 

EishiroNoro

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。



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