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【第2回】第2章 介護食と普通食を同時に無理なく簡単に作るコツ

2017.03.01 | 村井美月

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 介護食と家族用の普通食を同時に作ることは、時間がかかる上に労力も費やします。
 最近では、調理時間を短縮できる便利な調理器具がいろいろと販売されていますので、それらを上手に利用してはいかがでしょう。
 本章では、介護食と普通食を同時に無理なく作るのに役立つ便利グッズをいくつか紹介していきます。

 

●セパレートフライパン

 仕切りを取り付けられるフライパンで、数種類の料理を同時に調理することができます。
 取り外し可能な仕切りによって、2つにセパレートされたタイプと3つにセパレートされたタイプがありますので、家族の人数やその日のメニューの数によって使い分けても良いでしょう。

 実際に2つにセパレートされたフライパンを使って、どんなメニューが作れるかご紹介します。
 例えば、朝食であれば、片側でお年寄りと家族が一緒に食べられるスクランブルエッグを作りながら、もう一方で家族用のウインナーを炒めることができます。
 3つにセパレートされたタイプは、献立数の多い夕食にもぴったりです。だし巻き卵を作りながら、野菜を炒め、もう一方でお肉を焼いたりなんてこともできてしまいます。

 違うメニューを作る度に、フライパンを洗い直す必要がなく、洗い物も一回で済むので手間が省けて時短にもなりますね。
 セパレートタイプのフライパンが手元にない場合は、焦げ付かないアルミホイルでフライパンに仕切りを作って代用することも可能です。

 

●仕切り付き鍋

 鍋の美味しい季節が到来しました。でも、お年寄りと家族の味の好みが少し違う…なんていうこともあるのではないでしょうか。
 家族はピリ辛味のキムチ鍋をたまには食べたいけれど、お年寄りは辛いものが苦手…。
 そんな時に便利なのが、2つにセパレートされたお鍋です。
 同じ具材で味だけ変えれば、手間も省け、調理時間も短縮可能!一つの鍋の中で、2種類の味を作り出せるので、家族皆で同じ鍋を突きながら食事を楽しむこともできます。
 片側はおでん、もう一方はロールキャベツにするなど、和風、洋風に味を分けたり、トマト鍋と水炊きなど片方を少し変わった味にするのも面白いですね。
 他にも、辛口カレーと甘口カレーを同じ鍋で作るなど、いろいろと応用も可能です。
 冬の食卓に欠かせない鍋料理を、家族皆で楽しむためのアイテムとして、仕切り付き鍋を使ってみてはいかがでしょうか。

 

●シリコンスチーマー

 シリコンスチーマーは、その名の通りシリコン製の調理器具です。電子レンジで、野菜などを蒸すのに使います。
 短時間で野菜に火を通せる上、油を使わずにヘルシーに調理できるので、ダイエットのための調理器具としても注目されています。
 加熱前に、水分を少し足すなど、コツも必要ですが、慣れれば手軽に時短調理ができるとても便利なグッズです。ぜひ、介護食作りにも使用してみてください。

 シリコンスチーマーがどの位、便利かが分かる例をご紹介しましょう。
 例えば、お鍋でブロッコリーをゆでる場合、まずお湯を沸かさなくてはなりませんが、シリコンスチーマーを使えばこの手間が省けます。
 シリコンスチーマーの中に切り分けたブロッコリーを並べ、少量の水を振りかけて、600Wの電子レンジで1分半温めたら出来上がりです!

 

※ブロッコリー以外の野菜でも、応用できますのでぜひお試しください。

 水気の少ない根菜類を蒸す場合は、加える水の量を増やしたり、逆に葉物野菜などは洗ったままの状態でレンジにかけるなど調節してみましょう。途中で一度、蓋を開けて野菜の状態を確認すると失敗が少ないかもしれません。

 後一品足りない時のひじきの煮物や冬にぴったりのポトフなどもシリコンスチーマーで手軽に美味しく作ることができます。

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