【検索結果】"稲森識視 "の一覧 ▼カテゴリから探す 文芸 小説 | エッセイ | 詩歌 | 戯曲・シナリオ 実用書 ビジネス | 暮らし・子育て | 語学・教養 | コンピュータ | 将棋・囲碁 | 地図・ガイド スポーツ ゴルフ コミック 写真集・イラスト集 写真集 | 画集・イラスト集 その他 小説 父親のカタチ | 稲森識視 【第3回】 いつもは通り過ぎる夢(ゆめ)橋(はし)駅。改札を出ると駅前は小さな店が軒を連ね思っていたより賑やかだった。駅前通りはなだらかな坂道で、色あせた看板が上り切った先に夢橋神社があることを示している。 小説 父親のカタチ | 稲森識視 【第2回】 疲れが残る体で出社すると石田が声をかけてきた。 「大橋さん。おはようございます。だいぶお疲れですね」 呑気な声と表情に独身は気楽なもんだと思ったが少し和んだ気持ちになった。 小説 父親のカタチ | 稲森識視 【第1回】 子供たちはもう寝ているだろうと思いながら靴を脱いだ時だった。 「あなた、やっぱり何かいつもと様子が違うの、あの子……」 ただいまを言う間もなく理恵子(りえこ)が駆け寄ってきた。