Web動画アメージングリサーチ|WD ONLINE

WD Online

特集一覧 Web Designing 2018年4月号

Web動画アメージングリサーチ 動画マーケティングに関する意外?な調査結果が判明

Web動画を巡って、日々さまざまな調査が行われていますが、中には私たちの固定観念を覆すようなちょっと意外な調査結果も存在します。このリサーチ、活用するかしないかは、あなた次第です。
Illustration:児玉淳一

朝に見た動画広告は受け入れられやすい?

→広告受容性は早朝5時がピーク

動画が視聴される時間帯は夕方から夜にかけて高い傾向にありますが、動画広告の効果は朝方にピークがくるようです。米YuMe社が行った調査では、動画広告の「広告受容性」は早朝5時ごろがもっとも高く、その後徐々に下降していくという結果を伝えています。また、動画の好感度や購入意向でも、朝方の効果が高かったとしています。米国と日本で生活スタイルが異なる部分もありますが、配信スケジュールを考えるうえで参考になる結果ではないでしょうか。「Early Morning is the Sweet Spot for Video Advertising, According to New Study」(YuMe) 

 

 

夏の高校野球を見たデバイスは?

→10代の26.5%がスマホで視聴

スマートフォンでの動画視聴は、若者の生活にどこまで浸透しているのでしょうか。ジャストシステムのリサーチサービス「Fastask」の調査結果(2017年8月度)によると、10代のスマートフォンでの動画視聴時間は、1日あたり平均81.84分。他のどの世代と比べても20分以上長いことがわかりました。さらに、夏の高校野球の視聴デバイスを尋ねると、高校野球を見た10代の26.5%がスマートフォンを使って視聴したと答えています。世代によるコンテンツ視聴方法の差は、大人が予想している以上に大きいのかもしれません。「動画&動画広告 月次定点調査(2017年8月度)」(Fastask)

 

 

動画広告が記憶に残るのはどの媒体?

→SNSでは20.2%の動画広告を記憶

動画広告を配信するプラットフォームはさまざまですが、視聴者の印象に残りやすいのはソーシャルメディアのようです。マクロミルとデジタルインファクトの共同調査によると、視聴した動画広告を覚えているとの回答がもっとも高かったのは、「ソーシャルメディアのタイムライン上に表示されたもの」で20.2%。次いで「無料動画サイト」が18.6%、「ニュース・ポータルサイト」が14.6%と続きます。SNSの効果の高さが見える一方で、ほとんどの人が動画広告の内容を覚えていないという事実も垣間見えます。「第2回マクロミル×デジタルインファクト共同調査

 

 

最後まで見られる動画広告の決め手は?

→51%の人が動画を最後まで視聴

サイバーエージェントの調査によると、動画広告を「最後まで見たことがある」と答えた人はスマートフォン利用者の51%にのぼるようです。最後まで見たプラットフォームはYouTubeがダントツで、8割以上の人が最後まで見た経験があると回答しています。最後まで見た理由は、内容の面白さや商品・サービスに対する関心を抑え、「時間が短かったから(40.3%)」という答えが1位。最後まで見てもらうには、内容もさることながら、やはり長さが一番の決め手になりそうです。「スマートフォン動画広告の視聴と生活者の態度変容に関する調査」(CyberBull) 

 

 

「ネット動画の普及によるテレビ離れ」は本当?

→ネット動画サービスの利用者は9.2%増だが…

「テレビがネットの動画コンテンツに押されている」、その考えは案外的外れなものかもしれません。博報堂DYメディアパートナーズが2017年に行った調査によると、ネット動画サービスの利用率は前年より9.2%増加しているものの、その利用者のテレビ視聴時間は調査対象全体とほぼ同じであることが判明しました。動画サービスにテレビ視聴者が流れたのではなく、新しいものに敏感な人がテレビ視聴に「プラス」して動画サービスを利用しているという傾向が見えてきます。「第5回動画 サービス利用実態調査」(博報堂DYメディアパートナーズ)

 

 

ブランドロゴと動画視聴率の意外な関係

→最初の5秒にロゴがあるとスキップされやすい

動画広告の中で、企業ロゴやブランドロゴをどのように出すべきか、そんな研究結果がGoogleにより発表されています。「最初の5秒間にブランド表示のある広告はスキップされやすい」というのがその結果。またこの研究では、ロゴを単体で配置すると視聴者数が下がることも明らかにしており、ロゴを単体で表示するのではなく商品と絡めて表示するのがよい(商品パッケージの中で表示するなど)と勧めています。「The First 5 Seconds: Creating YouTube Ads That Break Through in a Skippable World」(Google)

 

広告にも使える? ネコ動画の効果

→ネコの癒しを科学的に裏付け

ネコの動画に癒しを求める人は多いと思いますが、米インディアナ大学のJessica Myrick氏はこれを科学的に裏付ける研究として、「ネコの動画や写真を見たあとはストレスが減少する」というレポートをまとめました。さらにこの研究では、猫の動画を見たことの幸福感は、嫌なことを先延ばしにしたことによる罪悪感を覆すとも指摘しています。多くのストレスを抱える現代のビジネスパーソンに対し、ネコは最適な宣伝モデルなのかもしれません。「Myrick JG, et al. Emotion regulation, procrastination, and watching cat videos online: Who watches Internet cats, why, and to what effect? Comput Human Behav 2015; 52: 168-76」

 

掲載号

Web Designing 2018年4月号

Web Designing 2018年4月号

2018年2月17日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」を一変させる Web動画で集客するための「新常識」!

サンプルデータはこちらから

◆Web動画で[集客]5つの新常識◆

「Webサイトに動画」が当たり前な現在
必ずしも「お金」「時間」「人足」をかければいいってもんじゃない!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ただ「まんじゅうを蒸す湯気」の動画を毎日流すだけで
Instagramフォロワーが約5,000人!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「Webマーケティングには動画が効く」そう言われ始めてはや数年。スマートフォンの普及、プラットフォームの拡充、インターネット環境の整備など、動画を取り巻く環境は日を追うごとに発展し、動画はもはや「当たり前」になっています。

とはいえ、動画制作といえば未だ「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」というイメージが根強く残っています。
「集客やマーケティングに動画は必須だ!」それはわかっているけど、そんな簡単にできるもんじゃないよ・・・。

そう思っている方!そんな「古い常識」は捨て去ってください。
現在では、予算、時間、人足の都合に合わせ、最適な規模での動画施策が可能なのです。

「スマホ1つで撮りっぱなし」でも効果が上がる方法があります!


本誌では、
「予算なし・時間なし・人手なし」でも効果が上がる動画制作・運用の仕方から
さらに一歩進んだ動画マーケティングの方法、
これから主流となる動画施策のトレンドまで、

2018年に動画施策を実施・運用する上で知っておくべき「新常識」を、事例を交え現場レベルで丁寧に解説します。


<こんな方にオススメです>
・動画制作って、お金かかるんでしょ?
・動画制作って、時間かかるんでしょ?
・動画制作って、手間がかかるんでしょ?
・予算なんてないのに、「動画は必須だ」と上司から注文された・・・
・動画の効果測定はどこを見ればいいのかわからない
・いますぐ取りかかるには何から始めればいい?
・効率よく成果をもたらすためのテクニックを知りたい