【コラム】「ライブコマース」が築く新しい関係性|WD ONLINE

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One's View コラム Web Designing 2018年4月号

【コラム】「ライブコマース」が築く新しい関係性 今号のお題「動画」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

こんにちは! 大阪のちょっとやんちゃな八尾という地域にある社員35名の老舗石鹸屋で商品企画・広報を担当している峰松です!

以前も動画についてお題をいただき、高校生の間で流行っているMixChannel(通称ミクチャ)の小話をさせてもらったことがありました。あれから1年を経て、同じ動画というテーマでも、状況はまるっと変わってしまいました。動画と言ってもさまざまですが、今回は「ライブコマース」についてお話したいと思います。

昨年から新しいスキンケアブランドの立ち上げを行なっていたのですが、知人にアシスタントを紹介してもらったところ、私より年齢も若く、とても優秀でガッツもある。そんな才女にも日々生活する中で、たった一つモヤモヤしていることがありました。それは、背が低すぎて着たい服が着れないこと。

身長が146cmしかない彼女は、「フリーサイズは敵!」「ピッタリのワンピースに出会えたことがない!」と言うので、「つくってみたら?」とそそのかしてみたところ、同じ悩みを抱えていた友人と一緒に、なんと「Sサイズ女子」のためのアパレルブランドを立ち上げてしまったのです!

彼女たちのメインの販路はライブコマース。ローンチと同時にInstagramのフォロワーが一気に3,000人も増えました(笑)。いわゆる平均身長、平均体重の私からすると、こんなにもサイズに困っている女性が日本には沢山いたのか! と驚くばかり。ほぼ毎日Instagramでライブを行なっていて、新商品の紹介だけでなく、要望などを直接視聴者に聞きながら商品開発をしています。反応は上々で、特にライブ後に送られてくる視聴者からのDMには感動すら覚えます。

今まで着るものがなくて困っていました。届いたワンピースは、丈とバランスがピッタリで本当に感動しました! これからも頑張ってください!」といったメッセージや、配送でミスをしてしまった時も「新商品の開発でお忙しいとは思うのですが、ご対応いただけると嬉しいです!」などなど。

サービスを「提供する側」と「享受する側」といった単純な関係値では測れない、新しいブランドと顧客の関係性が生まれています。いわゆるインフルエンサーがお気に入りを紹介するようなライブとは違い、ブランド側が何を発信してお客さんとどう関係を築いていくのか…Instagramひとつとってもまだまだやり方はたくさんありそうです。

写真は昨年立ち上げたスキンケアブランドで行なったInstagramのライブ動画です(左)。商品タグ(右)をイラストレーターの方に一つひとつ手描きでお願いしたことを伝えました。ライブコマースをはじめまだまだやれることはたくさんありそうです
ナビゲーター:峰松加奈
新卒で外資系消費財メーカーに入社し、2015年夏より大阪の中小企業・木村石鹸工業(株)に転職。商品企画部門がなかったため、マーケティング室を立ち上げて自社ブランドの開発・育成に日々奮闘中。目標は、今までにない革新的なブランドを作って、「家事」の概念を変えること。木村石鹸ブログ:http://www.kimurasoap.co.jp/blog/ Twitter:@mnmtkn

掲載号

Web Designing 2018年4月号

Web Designing 2018年4月号

2018年2月17日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」を一変させる Web動画で集客するための「新常識」!

サンプルデータはこちらから

◆Web動画で[集客]5つの新常識◆

「Webサイトに動画」が当たり前な現在
必ずしも「お金」「時間」「人足」をかければいいってもんじゃない!

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ただ「まんじゅうを蒸す湯気」の動画を毎日流すだけで
Instagramフォロワーが約5,000人!

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「Webマーケティングには動画が効く」そう言われ始めてはや数年。スマートフォンの普及、プラットフォームの拡充、インターネット環境の整備など、動画を取り巻く環境は日を追うごとに発展し、動画はもはや「当たり前」になっています。

とはいえ、動画制作といえば未だ「制作費が高い」「時間がかかる」「手間がかかる」というイメージが根強く残っています。
「集客やマーケティングに動画は必須だ!」それはわかっているけど、そんな簡単にできるもんじゃないよ・・・。

そう思っている方!そんな「古い常識」は捨て去ってください。
現在では、予算、時間、人足の都合に合わせ、最適な規模での動画施策が可能なのです。

「スマホ1つで撮りっぱなし」でも効果が上がる方法があります!


本誌では、
「予算なし・時間なし・人手なし」でも効果が上がる動画制作・運用の仕方から
さらに一歩進んだ動画マーケティングの方法、
これから主流となる動画施策のトレンドまで、

2018年に動画施策を実施・運用する上で知っておくべき「新常識」を、事例を交え現場レベルで丁寧に解説します。


<こんな方にオススメです>
・動画制作って、お金かかるんでしょ?
・動画制作って、時間かかるんでしょ?
・動画制作って、手間がかかるんでしょ?
・予算なんてないのに、「動画は必須だ」と上司から注文された・・・
・動画の効果測定はどこを見ればいいのかわからない
・いますぐ取りかかるには何から始めればいい?
・効率よく成果をもたらすためのテクニックを知りたい