2017.12.08
サイト運営のための弁護士選び
では、弁護士や信頼すべき相手をどう見つければいいでしょうか? 経歴、活動歴などを参考に、じっくりと検討することを勧めます。
弁護士はどのように探して、選んでいけばいいでしょうか?
桑野先生 例えば「著作権」に強い弁護士を探したい場合なら、取っかかりに検索エンジンを用いるとして、上位から下位にかけて深く、弁護士の経歴、手がけてきた訴訟の内容などをじっくりと見ていってください。上位表示だけだと、ネット広告対策、SEO対策に長けたところが表示されるため、SEO対策が徹底できていないばかりに下位に表示されている、実は相当に詳しい弁護士を見逃す可能性が高いです。
WD 大げさな言い方ですが、自社の命運を握るところですし、面倒がらずにじっくり探すことですよね。
桑野先生 精通している弁護士を見つけられる何よりのメリットは、経験から「実際のリスク」がわかっているので、「いざ何かが起きた」時の「初動」で適切に対応できる。初期対応を迅速に誤らず行えば、揉め事でも相手の怒りのトーンは確実に下がります。
WD 探し方で気をつけるべきことはありますか?
桑野先生 著作権と名誉毀損であれば、それぞれの分野で専門の弁護士を置いてもいいくらい専門性が高いです。何でも詳しい、という弁護士は、本当に何に詳しいのか。公開情報で読み解くことです。判然としないなら、おそらくやめた方が…(笑)。弁護士の寄稿した記事を読んで、内容がわかりやすいから候補にするのも一案。うまく探し出せれば、さらに理想は、定期的にお付き合いできることでしょう。