2017.07.25
今だからこそ、「公開の信頼性」を取り戻そう Webビジネス必携の法律・ルールブック2017
昨秋頃から昨年末にかけて、キュレーションメディアに端を発してインターネットへの信頼性が大きく揺らぐ騒動がありました。あれから半年以上が経過。改めて私たちは、あの騒動から何を学ぶべきかを考えます。
Point1 自己責任の所在は明確にしよう
場所を提供しているポータルサイト側は、もともとプロバイダ責任制限法という法律が適用されます。ポータルサイト側が違法コンテンツを提供していた場合、違法とわかっていなかった段階まではポータルサイト側に瑕疵は認められずとも、違法が判明した段階で該当コンテンツを削除したり閉鎖する必要があります。速やかな事後対応を行わず、初動を誤ると、大炎上につながります。また、お金を払って記事を書かせていたことも明るみになったら、単に場所だけを提供していたとは認められません。
発信する以上、発信側には当然責任が発生しますが、責任の捉え方を誤ると問題は広がるばかりです。コンテンツのチェック体制ができていないことも問題です。チェック体制がなければ、不正コンテンツを無条件で見逃すことになります。
外部にコンテンツ制作を委託するケースもありますが、非常に信頼すべき相手に依頼しないと、いくら契約書を交わすなどの策を講じても、未然には防ぎきれません。記事や写真の無断転載は確認しようがないだけに、常に慎重な取り扱いが求められます。