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One's View コラム Web Designing 2017年8月号

【コラム】SNS上で分断していく世界 今号のお題「Facebookコンテンツ」

さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。

こんにちは! 大阪のちょっとやんちゃな八尾という地域にある社員35名の老舗石鹸屋で商品企画・広報を担当している峰松です。

さて、今回のテーマ「Facebookコンテンツ」にいきなり水を差すようなのですが、皆さん最近Facebookを使っていますか? 昨年頃から若者のFacebook離れという記事を頻繁に目にするようになりました。もともとユーザーが東京に偏っていると言われてはいましたが、東京生まれFacebook育ちの私がそれを実感することは一度もありませんでした。しかし、大阪に引っ越して、近畿大学で授業を担当するようになってから、20人のクラスの中でアカウントを持っていた学生が、たったひとりしかいなかった時には「これか!」と思わず納得したんです。

私がFacebookを使い始めたのは2006~2007年で、日本ではまだmixiが全盛期の頃。その後、映画『ソーシャル・ネットワーク』の影響で一気にFacebookがメインストリームになり、企業が消費者と親密にコミュニケーションを図れるマーケティングツールとしても一躍注目を浴びるようになった訳です。しかし、その変化を痛感せざるを得ないことが立て続けに起こりました。

まず、年子の妹がほとんどFacebookを見なくなったと言うのです。Facebookを開いても、結婚報告しかフィードに出てこないんだとか。また、ちょうどその話を聞いた翌日、大学のゼミの後輩で今年新社会人になった男の子が、配属先が決まったとポストしていました。その書き出しはなんと、「Facebookは正式な報告をする場所なのでご連絡ですが…」でした(笑)。そのポストを目にした時に、なるほどFacebookは人生における重要なライフイベントを報告するための、えらく敷居の高いSNSになったのか…と腑に落ちたのです。

一方、私のフィードはというと、「担当していたサービスがローンチされました!」「メディアの取材を受けました! よかったら読んでください。」「転職のご報告。これを機に自分のキャリアについてブログを書きました。」とまあ、毎日大変活発です。

今回の一件で、社会人になりたての頃に上司から「東京だけが日本だと思ってマーケティングするなよ」と言われたことを思い出しました。SNSで私が見ている世界がすべてだと思って生活していると、視野が狭くなってマーケティングセンスも鈍るから気をつけないとな、と気付かされたのでした。

 

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グラフは2014年10月~2016年10月の「10代のFacebook利用率の推移」。増減を繰り返しながらも、やはり、10代のFacebook離れはゆるやかに進行しているようです。自分のFacebookに映る世界がすべてではないことを、改めて理解しました 出典:(株)ジャストシステム「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2016年10月度)」(n=1,100)

 

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ナビゲーター:峰松加奈
新卒で外資系消費財メーカーに入社し、2015年夏より大阪の中小企業・木村石鹸工業(株)に転職。商品企画部門がなかったため、マーケティング室を立ち上げて自社ブランドの開発・育成に日々奮闘中。目標は、今までにない革新的なブランドを作って、「家事」の概念を変えること。木村石鹸ブログ:http://www.kimurasoap.co.jp/blog/ Twitter:@mnmtkn

掲載号

Web Designing 2017年8月号

Web Designing 2017年8月号

2017年6月17日発売 本誌:1,530円(税込) / PDF版:1,200円(税込)

反応ナシ、ネタナシ、元気ナシな企業Facebookアカウントを蘇らせる!

サンプルデータはこちらから

企業のIT推進担当者やネット運営者に向け、ネットビジネスの課題を解決するノウハウや最新情報をお届け。徹底した現場目線とプロへの取材&事例取材で、デジタルマーケティング施策に取り組む上での悩みや疑問、課題を解決するヒントを紹介します。

8月号のテーマは「Facebook」。
業界・業種問わずSNSのマーケティング活用が「やって当たり前」になってきた現在、
集客や認知拡大、顧客エンゲージメントの向上など、さまざまな目的でFacebookページを立ち上げ運営している方も多いと思います。
しかし、こんなお悩みもあるかと思います。

例えば、
「一生懸命書いて投稿しているのにユーザーの反応が薄い…」
「定期的に投稿するネタが思いつかない!」
「メインの業務ではないので、継続していく自信(モチベーション)がもはやない…」
「そもそも『いいね!』を増やしたところで何が起きるの!?」

いざ始めてみると、「想像以上に大変!」と思っている方もまた多いのではないでしょうか。

Facebook登場時には、とにかく「いいね!」を集めようと躍起になっていた方も多いと思いますが、
ユーザーのネットリテラシーが養われてきている今、「いいね!」のつけ方もFacebookの活用の仕方も変わってきています。
では、今ドキの目的達成・課題解決に役立つFacebookの投稿とは、どのようなものなのでしょうか。

今号は、すでに企業Facebookページ運用を始めてみているもののうまくいかない!とお悩みの方に、
実際の投稿内容の考えかたや日々のネタの作り方、モチベーションの保ち方など実務レベルで今日から役立つノウハウをご紹介します。

そして、Facebookのマーケティングツールとしての“現在の正しい活用法”を紐解いています。

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さらに!
企業の情報発信において、現在も今後もますます必須になってくる「コンテンツの信頼性」の担保についてもまとめました。
軽率な発言によって企業自体の信用も失いかねないほど重要な「信頼性」。
著作権から景品表示法、個人情報保護法など、Web担当者が把握しておかなければいけない規律や法律、そしてモラルはたくさんあります。
そこで、現場で忙しいWeb担当者のために「これだけは最低限おさえておくべき!」というポイントを
具体的な例をもとに優しい表現で説明します。

Webビジネスを展開する企業、担当者は避けて通れない問題ですので、ぜひお見逃しなく!

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