事例:明確な役割を持つ‘’営業ツール”としての動画|WD ONLINE

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事例:明確な役割を持つ‘’営業ツール”としての動画 [Case Study]課題を抱えたBtoB製品サイトへ新たな一手

SEO、ネット広告などの施策に加えて、新たに動画マーケティングをはじめる企業も多い昨今、BtoB向け動画もまた、その効果に注目が集まっている。「明確な課題や目的」の重要性は、本事例からもつよく伺えた。
Photo:黒田彰 Illustration:児玉淳一

テンダ
モバーシャル​

Webサイトの弱点を補強狙いを絞った動画を

動画マーケティングというと比較的BtoCで活用されるケースが多い印象を受けるが、BtoBでも効果を発揮している事例がある。クラウド型ビジネスソフト群「TEんTO(テント)」を開発・販売するテンダでは、Webサイトへ新たな施策を取り入れるにあたり、3つのポイントから動画を選択した。一つはマーケティングのモデルプロセス「AISAS」における「Interest(関心)」を強化したいという目的だ。

「弊社では以前からSEOやネット広告を利用し、集客についてはある程度成果が出ていましたが、その次の段階でどう関心を持たせるかという部分が弱いと感じていたため、そこを補強する新しい手法を探していました。SNSも注目されていましたが、関心を高めてもらうという目的のためには動画の方が適していると判断しました」(テンダ 林 貢正氏)

「TEんTOシリーズ」動画
TEんTOシリーズ
テンダが提供するクラウドインテグレーションサービス「TEんTOシリーズ」の紹介動画。検討段階では人物が登場する案などもあったが、インフォグラフィックを活用した動画の事例が決め手となり、モバーシャルへ制作を依頼した。紹介する内容に注意が向くよう、シンプルな表現を求めて制作されたという。「TEんTOシリーズ」は、マニュアル作成ソフト「TEんDo」・eラーニングシステム「GAKTEん」・社内コミュニケーションサービス「TEんWA」から成る

TEんTOは3つのプロダクトを含む製品であり、それをWebページで一度に訴求するのは難しい。訪問者の滞在時間は平均で約1分程度。ホームページのテキストも通常2割程度しか読まれない。同じ1分であれば動画を使って説明した方が伝わるのではないかと考えたことが2つ目のポイントだ。

3つ目は、ユーザーの再訪を促すエンゲージメント効果を狙ったことだ。同社サイトのアクセス解析では、一度の訪問ではコンバージョンしない傾向が明確に出ていた。これについて林氏らは、訪問者はまず競合を含めて複数製品の情報収集を行い、比較検討し選ばれた場合に再訪されコンバージョンにつながると推測。選択肢として生き残るには、文章や画像よりも記憶に残りやすい動画の方が強みを期待できる。

このように目的は明確になっていたが、初の試みでもあり、悩んだ部分もあったという。

「私たちのような規模で、ブランド力もまだない新製品で、果たして動画をつくって効果が出るのかという点では迷いました。ただ、目的をInterestに絞っていたので踏み切れたと思います。Attention目的の広告だったらもっと躊躇していたかもしれませんね」(林氏)

動画制作の目的
テンダがマーケティング手法として動画を取り入れたのは今回が初。購買行動モデル「AISAS」のA(Attention:注意)からI(Interest:関心)への誘導、プロダクトが持つ多数の要素を限定された時間で伝える、記憶されることで再訪につなげる、という目的から動画が選択された

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掲載号

Web Designing 2017年2月号

Web Designing 2017年2月号

2016年12月17日発売 本誌:1,559円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

Web動画マーケティングの[最新]勝ちパターン

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企業のIT推進担当者やネット運営者に向け、ネットビジネスの課題を解決するノウハウや最新情報をお届け。徹底した現場目線とプロへの取材&事例取材で、デジタルマーケティング施策に取り組む上での悩みや疑問、課題を解決するヒントを紹介します。

2月号の特集テーマは「Web動画マーケティング」です。

「いまは動画の時代である」と言われはじめてはや数年。インターネットで見られるコンテンツのうち、動画の割合が増えてきたことは言うまでもありません。SNSはもとより、コーポレートサイトなど、目にする機会が多くなった動画は、すでにマーケティングのツールのひとつとして考えるのが当たり前になっています。とはいうものの、いまのビジネスに動画がどんなメリットを与えてくれるの? という方も多いのでは。そんな方のためにも本特集では、利益を伸ばすためのポイント、トラフィックを増やす方法、SNSやYouTubeとの連携など、ビジネスに動画を活用するための知識や方法を、費用対効果に沿った形で解説します。大手企業のマネをするのではなく、自社のビジネスにあった動画の活用方法をお伝えします。


第1部「ここだけはおさえたい! 動画マーケティングの基礎知識」

_実録「マーケティグ動画のできるまで」
実際に中小企業が動画マーケティングのプロに仕事を依頼した一つの案件について、ヒアリングから動画制作、納品、その後の分析/解析まで時系列で紹介。
動画施策の一連の流れを疑似体験してみましょう。

_やさしく解説する「動画マーケティング」
動画マーケティングについて、その考え方、ポイント、留意点などさまざまな点から、動画とマーケティングの関係についてわかりやすく解説します。

_“動画マーケティング”その背景を考える
なぜいまマーケティングに動画が利用されるのでしょうか。写真ではなく、動画であることの理由はたくさんありますが、スマートフォンの普及、それに応じた縦型動画の利用などなど、いま動画がマーケティングとして利用される背景について考えます。

_マーケティング視点で考える動画
動画をマーケティングに利用するということは、単に写真を動画に入れ替えるということではありません。動画にすることの目的は、あくまでも自社の課題を解決するためです。
課題を見つけ、それに応じたKPIを立て、PDCAを回していくという基本的な考え方が必要であることを改めて考えます。

_Facebook、Twitter、Instagram…SNSで展開する動画について
SNSで動画はどのように扱われ、いかにマーケティングに利用できるのでしょうか。各SNSがプラットフォームとして用意する動画との親和性はもとより、利用する側が知っておきたいさまざまな知識について解説します。

_Youtubeで公開する動画について
SNS同様、動画プラットフォームとして確立しているYouTube。広告としてだけでなく実際に動画を配信することで得られるメリット、マーケティングとして利用するための方法についてなど、あらかじめ知っておくべき基礎知識をまとめます。

_動画の効果を測定する方法、その考え方
動画を利用したマーケティングでは、動画つくって終わりではありません。公開した動画がどのように見られているのか、アプローチしたい層に届いているのかなど、その効果を測定しながらさらなる改善が必要になってきます。そのための効果測定について、解説します。


第2部「事例集」
_5つの事例から学ぶ、動画マーケティングの現場からの視点

コラム
_費用対効果で考える自社の動画制作(予算と規模感の相関)
_中小企業が実践すべき動画マーケティング10か条