2016.08.25
One's View コラム Web Designing 2016年10月号
【コラム】育てるための3つのポイント 今号のお題「オウンドメディア」
さまざまな方々に、それぞれの立場から綴ってもらうこのコラム。ひとつの「お題」をもとに書き下ろされた文章からは、日々の仕事だけでなく、その人柄までもが垣間見えてきます。
今号のテーマが「オウンドメディア」ということで、2015年12月に立ち上げたローソンのオウンドメディア「ローソン研究所」について紹介します。「ローソン研究所」は、11種類のブログとキャンペーン機能を組み合わせたWebサイトです。スタート当初のPVは数万程度でしたが、徐々に伸びてきまして、最高で280万PVの月がありました。
スタートしてからまだ数カ月なので、日々勉強中なのですが…オウンドメディアを育てるのに重要だなと思ったことを3つにまとめてみました。
①ぐるぐる“PDCA”
ローソン研究所はローソンID会員を対象に、アンケートやアイデアの募集、サンプリングの機能を持っています。先日実施した「フルーツミックススムージー」のサンプリング付きアンケートは、設問や記事配信のタイミングを日々改善することで、1日で約3万件の回答をいただきました。一つのIDでメディアを管理することにより、企画・実行・効果検証が定量化され、改善案も導きやすくなっています。
②“スピード感のある”チーム
「ローソン研究所」には編集チームがいます。編集長、副編集長、デザイナー、ライターなど、すべて社内にいるメンバーで構成しています。編集長の「筑間くん」が理系の頭脳を駆使してタスク管理を行いながら、社内メンバーが制作をしています。コンビニでは毎週100種以上の新商品が発売され、新規案件も多くあるので、柔軟に対応できる体制とスピード感が重要になっています。
③“自分で”参加してみる
先日、オプトさんが運営するオウンドメディア「kakeru」とイベントを共催しました。有名インスタグラマーのNana*さんに「スマ—トフォンでデザートを美味しそうに撮影するコツ」を教えてもらうイベントだったのですが、定員40人に対して約300人の方に応募いただきました。
実は、オプトさんが以前開催した同様のイベントに個人的に参加した際に「いい企画だな~、ローソン研究所でできるといいな」と思ったのがきっかけで、共催をお願いしたものでした。恥ずかしながら、あまり他社が運営しているオウンドメディアの会員になっていなかったので、ローソン研究所の立ち上げを機に一気に約50社登録して「こんなログインのやり方あるんだ」「文章の読ませ方がうまいな~」と日々勉強しています。
というのも「自分が会員になった時にどう思うか?」 といった感覚が大切だなと思っており、今後も、ひょこひょこイベントに参加しに行こうと思っています。
オプトさんと共催したイベントの様子は「ローソン研究所」でも公開しています!
「人気インスタグラマーに学ぶ! ウチカフェ写真撮影ワークショップ」

- ナビゲーター:白井明子
- (株)ローソン デジタルプラットフォーム部マネジャー。デジタルプラットフォームを用いた施策の構築と企画を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC賞インタラクティブ部門審査員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/