2016.04.27
Twitter広告で雑誌を宣伝してみた●セルフサービス式Twitter広告のススメ[2] 中小法人・個人事業主に最適! はじめてのSNSマーケティング
セルフサービス式Twitter広告の概要を理解したところで、本誌Web Designing編集部(@WD_editors)のアカウントを例に実際の出稿手順を確認してみよう。
新刊の宣伝に利用してみる
まずは実践あるのみ、ということで前号の本誌発売タイミングにあわせて1週間Twitterセルフサービス広告を実施してみた。キャンペーンの目的は1つだけ選ぶ方式で、フォロワーの獲得も重要ではあるが、今回は購入サイトへの誘導を目的に数万円の予算で試験的に運用することにした。
事前に用意するものはTwitterアカウントとクレジットカードだけだが、会社の法人カードを用意するのに手間取ってしまう落とし穴があった。運用担当者は社内手続きもチェックしておくとよいだろう(02)。
登録からキャンペーンの開始、結果の分析などは「ads.twitter.com」上で1人でも管理できるが、複数の運用担当者のTwitterアカウントを登録しておけば役割分担も可能だ。いずれも状況に応じてターゲットや入札金額をフレキシブルに対応できる運用体制を事前に整えておく必要性があると実感した。
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キャンペーンの概要
目的:新刊の宣伝→EC購入サイトへの誘導
予算:数万円(10万円以下)のテスト運用
期間:発売日から2週間
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本格的な展開は月50万円が目安
今回はテスト運用で予算も少ないため、ターゲットはなるべく多くのキーワードを設定して雑誌の特集テーマである「ECサイト担当者」に向けた広告を作成することにした。見込み客(オーディエンス)数の規模はグラフで表示され、おすすめ範囲の下限ギリギリになるよう設定したが、それでも100万人規模となった(05)。
入札金額を抑えるには手動入札がおすすめで、80円から開始したところ広告表示回数(インプレッション)については十分な規模が得られた。ここからクリックやフォローなどキャンペーンの目的にあうアクションが行われてはじめて課金される。最適化を進めればさらにクリック単価を下げていくこともできそうだ(06)。
例えば、ここで月に1万件のサイト誘導やフォロワー獲得を目標にすると、入札単価50円~80円と仮定すると月間予算の目安は50~80万円となる。テスト後の本格運用では、その予算感で見積もろう。
一方で、やはり広告ツイートを見る人の関心を惹かなければ成果は上がりにくいことも痛感した。SNS広告は何よりもユーザーに“刺さる”ことが重要だ。ツイートはテキストと画像・動画を組み合わせ、思わず何だろう?と注意を引き、具体的な商品やサービスの内容を示しつつ、最終的なアクション(サイト誘導、フォロー、ダウンロードなど)へと導くようにしたい(07)。
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ユーザーの属性やキーワードを細かく設定していくことでターゲットの範囲は絞られていく。「オーディエンスの概要」で潜在的なオーディエンスサイズが表示されるので、最初はおすすめ範囲の中で一番小さい規模になる程度まで絞り込み、キャンペーンを実施してインプレッション数やクリック数が低調ならばキーワードを増やすなどしてターゲットの範囲を広げていこう
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1日あたりの上限予算と予算総額を設定できる。初期設定では表示回数が最適化される「自動入札」になっているが、そのままだと入札価格が高くなってしまう傾向があるので、入札単価は手動で「80円~120円」くらいから開始して状況を見よう。リーチ数の目安も表示される
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広告用のツイートを作成するか、既存のツイートを広告用に設定できる。今回のキャンペーンの目的はサイト誘導なので「ウェブサイトカード」を用意して画像や誘導先のURLを登録、訪れてみたくなるようなテキストを作成しよう
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テキストは単に目立つことだけを狙うのではなく、具体的で商品の内容が一言で伝わりやすい表現にする。改行などを加え、2行目以降に納得して購入できる理由などを述べ、最後にサイト誘導や購入など実際に行ってほしいアクションを示そう