2015.10.12
発注者のためのスマホサイトデザインの基礎●特集「スマホ最適化」
サイトのスマホ対応において、どんなデバイスからも見られるものを用意しておくことは大前提だ。そのためには、どのようなデザインを採用すると良いだろうか。制作依頼をする場合に理解しておくべき、スマホサイトデザインの基本情報を紹介しよう。
レスポンシブWebデザインとダイナミックサービングの違い
現在主流のスマホ対応には、2つの方法がある。それぞれの仕組みやメリット・デメリットを理解することで、自社のサイトはどちらが適しているかを判断するようにしよう。
スマートデバイス対応の変化
以前のスマホサイト対応というのは、PC用とは別にスマホ用のHTMLファイルを用意し、スマホ用URLに設置するのが一般的だった(01)。しかしその方法では、検索経由などからPCでスマホ用サイトにアクセスしてしまうことやその逆のことが起きるため、問題視されるようになった。そうするとGoogleなどで検索順位が下がるだけでなく、ユーザーにとっても体験を損ね、サイト価値の低減に繋がってしまう。
これは、2つのURLと2つのHTMLで同じ情報を扱っていることが根本的な問題となっている。たとえるなら、実際のサイズこそ違うが外見はまったく同じハードカバー本と文庫本があり、ネットショップでその別が明記されず、購入時に区別がつかない状態になっているようなものだ。
いま主流のスマホ対応方法は、Googleの推奨している「レスポンシブWebデザイン」と「ダイナミックサービング」の2種類となっている。