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プロジェクトマネジメントを教えるには? 現場の視点:PM力の育成

さまざまなスキルで成り立つPM力が求められていることは、現場と市場の視点で明らかになりました。ここでは、人材を育てる立場として、どうPM力と向き合うべきなのかデジタルハリウッドにうかがいます。

「超実践」と「モチベーション維持」がプロジェクトマネジメント教育の鍵

デジタルハリウッドでは、実務さながらのスキル習得を目指し、Webデザイナー専攻に「超実践型就職・転職プラン」というコースを設けています。本コースは、カリキュラムに「お仕事TRYプログラム」と題したクライアントワークを入れており、受講生は実際の企業のWebサイト制作案件を経験することになります。

プログラムでは、クライアントへのヒアリングから制作物の最終プレゼンまでを約2カ月で実施します。受講生は講師のサポートを受けながら制作に取り組みますが、この期間で大きく成長する力のひとつが、スケジュール管理です。中間チェックや個別レビューの機会も設けながら、スケジュール遵守を意識してもらうようにしています。

本プログラムの後には卒業制作が待っていますが、受講生はクライアントワークの経験を活かし、スケジュールに対する危機感を高く持って臨んでいます。この感覚は、他コースの受講生を大きく上回っている印象です。

ビジネス現場のプロジェクトでもそうですが、プログラムをやり遂げるうえでは、責任感が最も重要です。受講生の中には、途中で心が折れそうになる人もいますので、講師の立場としては、やり遂げるためのモチベーションを支えることが求められます。こうした取り組みで責任感を保てれば、タスクやスケジュールの管理も自ずとやってくれるはずです。

モチベーションを支える際は、コミュニケーションを通じ、「入学当初の目標」や「得意なこと」など、受講生が自分自身に気づくきっかけを与えることを考えています。また、時には学業に関係のない悩み相談や雑談もして、目線を揃えて接することも大切です。基本的には個人ワークとなる受講生同士の会話が生まれるよう、同じ曜日に来ているような生徒を紹介してつなげることもあります。目標を共にする仲間・ライバルができることは、モチベーションの維持に大きく関わります。そのほか、制作物の評価を数値化してフィードバックするなど、モチベーションの向上・維持により、クライアントワークや卒業制作などを責任感持って完走してもらうようにしています。

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吉井朋さん
デジタルハリウッド株式会社 デジタルハリウッドSTUDIO マネージャー。Web業界に数多くの人材を輩出するクリエイター養成スクール「デジタルハリウッドSTUDIO」を運営している。 https://school.dhw.co.jp/
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久保田涼子さん
講師・フリーランスクリエイター。
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PM力の成長を促すためには、厳しい実戦を経験してもらいながらも、モチベーション面を中心にサポートしていく姿勢が重要

掲載号

Web Designing 2020年2月号

Web Designing 2020年2月号

2019年12月18日発売 本誌:1,560円(税込) / PDF版:1,222円(税込)

効果的なコミュニケーションを生む“ベストチーム”のつくりかた

サンプルデータはこちらから

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予定通りに進まないWeb制作の壁を突破せよ!

失敗しない
Webビジネスのプロジェクトマネジメント

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Webビジネス、ひいてはWebサイト制作のプロジェクトにおいて、「当たり前」でありながらも最大の難関と言えるのが、
「予定通りに完遂する」ではないでしょうか。

クライアントと制作サイド、どちらも大勢の人間が関わり、多くのステークホルダーが存在するWebのプロジェクトでは、
全員の共有がうまくいかなかったり、責任の所在が曖昧になったり、立ち上げ当初には思いもよらなかったトラブルが発生したりと
スムーズに進めることが難しくなってきます。

しかし、スピードが勝負のWebビジネスの世界において、プロジェクトの遅れは致命傷になりかねません。
また、万が一プロジェクトがうまくいかないと、利益の損失、機会の損失はもちろん信頼の損失にも繋がります。

そこでWeb Designing2020年2月号では、

「なぜ、プロジェクトはうまく進まないのか」

を掲げ、その原因の中でも特に重要な
「スケジュール」「コミュニケーション」にフォーカスして
機会損失・利益損失・信頼損失の事態にならず成果をあげる「失敗しないプロジェクトマネジメント」のコツを
お届けします。



【こんな方におすすめ】
◎クライアントワークで上流から関わる制作会社のディレクター、デザイナー
・企業のIT推進担当、Web担当者、マーケター


【内容(予定)】
●プロジェクトの流れを把握しよう
●失敗しない「ゴール設定」
●失敗しない「チーム作り」
●失敗しない「状況把握」
●失敗しない「内外調整」
●失敗しない「成果・評価」

●定例会議がグレードアップする「プロジェクトスプリント」
●PM担当者のための理想のPDCAサイクル
●目的が途中でブレないために「なぜ」を追求せよ

●プロジェクトを円滑に進める最強ツール活用術
Backlog/Googleスプレッドシート&Microsoft Excel/Trello/Slack/Chatwork

●Webビジネスのプロジェクトマネージャー育成/採用講座

●動画のプロジェクトマネジメント
●SNSのプロジェクトマネジメント

『Web Designing』2020年2月号の連載記事「知的財産権にまつわるエトセトラ」に誤りがございました。
下記の通り訂正し、読者ならびに関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

129ページ右段上から3行目について
(誤)市立芸大
(正)造形芸大

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