2019.06.28
動画マーケティングの「いま」 数字から読み解く利用の実態
マーケティングで動画を活用することが当たり前になっている現在。そうは言っても、実態はどうなのでしょうか。動画のいまを取り巻く状況を俯瞰してみましょう。

2018年の国内動画市場は1,843億円、前年比134%と大きく成長しました。2015年の調査では2019年に1,718億円という予想でしたから、現実の成長がそれを上回った形になります。とはいえ、2018年の日本のインターネット広告媒体費(1兆4,480億円)に占める割合は約14%と、検索連動型広告(39.4%)の半分以下にとどまっています※1。
今後、2024年には現在の倍以上である4,957億円に達すると予測され、その成長のほとんどをスマートフォン向けが占める見込みです。
※1 D2C/サイバー・コミュニケーションズ/電通「2018 年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

動画はどのくらい視聴されているのでしょうか。ネットリサーチ「Fastask」の定点調査から2018年12月の結果を見ると、動画投稿サイトやSNSの動画を能動的に見る回数について、約27%が「毎日見る」と回答。年代別の回答を見ると10代の54%が「毎日見る」など、特に若年層の頻度の高さが際立っています。
また、同調査について過去の推移を比較すると「視聴しない」の割合があまり変動しないのに対し、「毎日」は徐々に上昇する傾向があります。ほぼ見ない人と積極的に見る人の両極化が進んでいることが考えられます。