14時になり、対局室におやつが運ばれた。メニューはケーキと紅茶で、上田女王は抹茶味のムース・ティベール、長谷川女流二段は苺のミルフィーユを注文した。

互いに慎重な指し手が続き、後手は△４二金（図）で△３二金～△４二金と待機する姿勢を見せた。先手に打開の義務を突きつける動きだ。これに対し上田女王は、慎重に時間を使ってから▲４五歩と開戦。局面が動いた。先手は穴熊の堅陣なので、攻めが続けばペースを握れる。後手はこの動きをとがめるように、反動を利用して振り飛車らしくポイントをあげていきたいところだ。

午後になり、大盤解説会に井上九段が登場。関西に所属を移した香川女流１級と、他人丼や京都観光の話で盛り上がる。井上九段の軽妙な話術に、会場はたびたび笑いに包まれていた。

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定刻の13時になり、対局再開。指す手は決めていたのか、長谷川女流二段はすぐに着手した。

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