[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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20121115_45.gif11時過ぎ、斎田女流五段は▲1四歩(図)と仕掛けていった。香頭玉を直接攻略しようという手で、大胆な攻めだ。というのも、先手は6筋の飛銀が働いていない状態だから。これで大きくポイントをあげることができれば機敏な動きということになるが、もし成果が不十分だと、先手陣は不安定なだけに反動が厳しい。したがって、ここでは先手にそれなりの戦果が求められているといえる。先手の攻め駒は銀桂香に加え、角が遠くからにらみを利かせている。早くも急所の局面を迎えた本局。果たして先手の攻めはうまくいくのだろうか。

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戦型は斎田女流五段が四間飛車、矢内女流四段が居飛車を選んでの対抗形に。矢内女流四段は持久戦模様で進めるが、図では駒組みが難しいように見える。次に▲2五桂と跳ばれると銀桂交換が避けられないからだ。実戦は△1二玉▲1五歩△2四歩▲2六歩△2二銀上(下図)と進行。角筋を避けての香頭玉。米長邦雄永世棋聖が得意にしていたことから「米長玉」と呼ばれる形だ。そして矢内女流四段もこの形を得意にしている。香と玉が逆になるため端攻めには弱いが、その分囲いが早く完成する点が長所だ。後手は△8六歩の権利をちらつかせながら、堅陣を盾にした攻勢を目指している。

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第6期 >> 本戦1回戦

振り駒

2012.11.15

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二人が駒を並べ終えると、記録係の伊藤一樹3級(16歳、依田有司六段門下)が振り駒を行う。「斎田先生の振り歩先です」と告げてから、斎田女流五段の歩を5枚手に取る。「振り歩先」は、歩(表)が出た枚数が多ければ斎田女流五段が先手になる、ということだ。両手で包み振ると、歩が3枚出た。先手は斎田女流五段だ。

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本局の対局室は5階の「香雲」。斎田女流五段が先に入室し、後から矢内女流四段が現れた。上位者の斎田女流五段が駒箱を開け、二人が駒を並べていく。途中、矢内女流四段が右側の桂馬を並べようとするも見つからず、斎田女流五段が駒袋を見ると、中に残っていたという出来事もあった。

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