際どい、と言われた109手目▲7二銀の局面から△8六桂▲7七玉△8二金打と進めて上図。
里見女流四冠は▲6四角を用意していました。
下図の▲5四馬まで進むと、後手玉は▲8一金打△同飛▲同金までの詰めろ。△5四同飛にもやはり▲8一金打が残っているため、後手は受けが利きません。1分将棋の秒読みの中、難しい終盤を切り抜けた里見女流四冠の勝勢となりました。
(若葉)
図は17時頃の局面です。
局面はいよいよ大詰め。1手争いの白熱した攻防が繰り広げられています。
数手前までは先手よしが控え室の形勢判断でしたが、決めに出た先手の指し手に後手がうまく切り返し、現局面はかなり際どい勝負になったとみられています。
後手の駒台に銀がのれば、△8六桂▲7七玉△7八飛▲6六玉△7七銀までの詰み筋が先手玉に生じてしまいます。△7八飛に▲8六玉と逃げても、△8八飛成▲8七歩△8五銀▲同銀△8七竜以下の順でやはり先手の玉は詰んでしまいます。現局面は△8二金打と打てば、後手の駒台の金が銀に換わりそうな形。先手の里見女流四冠がどのような手を用意しているのか、控え室では注目されています。
終局近しとみて、控え室の関係者の動きが慌ただしくなってきました。
(若葉)
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