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「月下推敲」ほか、谷川九段の書籍が待望の電子化!!

2015.07.10 | 島田修二

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みなさんこんにちは。
書籍編集部から出張してきた島田です。

今日、電子書籍の分野で大きなビックニュース(頭痛が痛い的な)が飛び込んで参りましたのでご報告いたします。


なななんと!あの谷川先生の一連の書籍が、Amazonで販売を開始しました!

「月下推敲」谷川浩司詰将棋作品集

光速の寄せ 振り飛車編

光速の寄せ 矢倉編

光速の寄せ 総集編

光速の終盤術


かっこいい谷川先生。いずれも名著ばかりです。

特に「月下推敲」は紙ではもう手に入りにくくなっており、電子版を待ち望んでおられた方も多いのではないでしょうか?

今日は電子化を記念して月下推敲の中から1問をご紹介します。


まずは気を安らかに次の図を見てください。

実戦形です。
持駒は飛、飛、銀です。

一見すると解けそうな気もしないでもない問題です。
恐ろしく難しいイメージのある「月下推敲」ですが、最初の何問かは解けそうな配置をしております。

とりあえず▲1四飛△1三歩▲3二飛・・・これは詰みそうにありません。
さすがの私もこれくらいは分かります。

よく見てみたらいきなり▲3二飛と打っても△1三玉に▲1二飛で詰むじゃないですか!
と、いうわけで初手は▲3二飛。

そこで△2二香なら▲同飛成△同玉▲3三角成△同桂▲3二飛で香打って銀打って詰む。
△2二角なら▲同飛成△同玉▲3一角で詰む。

△2二金なら▲1四飛~▲2二飛成で詰む。

△2二桂なら・・・どうなんだろ、分かりません。

ちなみに△2二銀も分かりません。もう何も分かりません。

谷川先生、あきらめていいですか?


と、いってあきらめる私。

正解手順を見てみると
▲3二飛△2二銀▲同飛成▲3三銀!△1二玉▲3二飛△1三玉▲2四銀成!・・・以下、いろいろあって詰みと書いてありました。

はぁ~。結構おしいとこまでいってたんだなー。
と、悔しがる私。

そこでこの問題に対する谷川先生のコメントを読んでみる。

「本題は形が良いのだけが取り柄。易しいので、たくさんの御応募お待ちしています」


・・・手厳しいっす。谷川先生。
 

月下推敲には他にも



こんな問題や、(・・・これ詰むんですか?)



こんな問題や、(・・・配置がおしゃれ)



こんな問題(・・・わけわからず)もあります。

と、いうわけで暑い夏は外に出ないで、クーラーの効いた部屋で谷川先生の詰将棋を鑑賞するのが吉です。

みなさん、この機会にぜひお求めくださいませ。