みなさんこんにちは。
書籍編集部から出張してきた島田です。
今日、電子書籍の分野で大きなビックニュース(頭痛が痛い的な)が飛び込んで参りましたのでご報告いたします。
なななんと!あの谷川先生の一連の書籍が、Amazonで販売を開始しました!
「月下推敲」谷川浩司詰将棋作品集
光速の終盤術
かっこいい谷川先生。いずれも名著ばかりです。
特に「月下推敲」は紙ではもう手に入りにくくなっており、電子版を待ち望んでおられた方も多いのではないでしょうか?
今日は電子化を記念して月下推敲の中から1問をご紹介します。
まずは気を安らかに次の図を見てください。
実戦形です。
持駒は飛、飛、銀です。
一見すると解けそうな気もしないでもない問題です。
恐ろしく難しいイメージのある「月下推敲」ですが、最初の何問かは解けそうな配置をしております。
とりあえず▲1四飛△1三歩▲3二飛・・・これは詰みそうにありません。
さすがの私もこれくらいは分かります。
よく見てみたらいきなり▲3二飛と打っても△1三玉に▲1二飛で詰むじゃないですか!
と、いうわけで初手は▲3二飛。
そこで△2二香なら▲同飛成△同玉▲3三角成△同桂▲3二飛で香打って銀打って詰む。
△2二角なら▲同飛成△同玉▲3一角で詰む。
△2二金なら▲1四飛~▲2二飛成で詰む。
△2二桂なら・・・どうなんだろ、分かりません。
ちなみに△2二銀も分かりません。もう何も分かりません。
谷川先生、あきらめていいですか?
と、いってあきらめる私。
正解手順を見てみると
▲3二飛△2二銀▲同飛成▲3三銀!△1二玉▲3二飛△1三玉▲2四銀成!・・・以下、いろいろあって詰みと書いてありました。
はぁ~。結構おしいとこまでいってたんだなー。
と、悔しがる私。
そこでこの問題に対する谷川先生のコメントを読んでみる。
「本題は形が良いのだけが取り柄。易しいので、たくさんの御応募お待ちしています」
・・・手厳しいっす。谷川先生。
月下推敲には他にも
こんな問題や、(・・・これ詰むんですか?)
こんな問題や、(・・・配置がおしゃれ)
こんな問題(・・・わけわからず)もあります。
と、いうわけで暑い夏は外に出ないで、クーラーの効いた部屋で谷川先生の詰将棋を鑑賞するのが吉です。
みなさん、この機会にぜひお求めくださいませ。