銀冠愛好家へ捧げる一冊 | マイナビブックス

価値ある情報を幅広く紹介。将棋の「知りたい」はここで見つかる

マイナビ将棋編集部BLOG

新刊案内

銀冠愛好家へ捧げる一冊

2015.03.09 | 米澤孝至

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ファミリーマートのおにぎり100円セールが名残惜しい米澤です。
2015年最初(?)のおにぎり100円セールも本日までです。

今日は新刊「とっておきの穴熊退治」をご紹介します。



画像は、隣の島田の机の上に置いてあったものです。
おおよそこんな感じのカバーになりそうです。

著者は佐藤秀司七段、「銀冠」の戦術書です。
まずは「上半期最もアツいまえがき」をご覧ください。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

将棋にはあまたの戦法があるが、マニアしか指さない戦法があるそれが振り飛車穴熊であり、それに対する銀冠である。
もっとも振り飛車穴熊はマニアの戦法ではなく、ファンの間でも根強い人気があり、主力戦法の地位を久しく維持している。
それに対する居飛車側の作戦だが同様に穴熊を選択する事が多く、詳しいデータは分からないが居飛車対振り飛車における相穴熊戦はかなりの比率になると思われる。
しかし、かつて振り飛車穴熊には銀冠で対抗するのが常道であり、王道だった時代がある。その時代を知る者として銀冠が長期減少傾向にあり、【絶滅危惧戦法】とさえ見られているのは寂しい限りではあるが、たとえ少数でも、またその作戦の精神を少しでも知りたいというファンがいる以上、棋士として伝えなければならないと思った次第である。
本書は私の知識と経験に基づいてまとめた内容で、やや高度ではあるが極力分かりやすく書いたつもりである。
振り飛車穴熊に悩まされている方にぜひ、ご一読していただきたい。そして、銀冠が復活するきっかけになれば私が棋士になった意義も多少はあったのではないかと思うのだ。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

先生の銀冠への気持ちがビシィっと伝わってきますね。

ちなみに私は四間飛車穴熊をよく使います。
アマチュアでは銀冠もそれなりに指されていると思うのですが、どうでしょうか?
何はともあれ、過去に類のない「絶滅危惧戦法を救う一冊」の幕開けです。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆



四間飛車穴熊の第1章で取り上げるのは最強の敵と言ってよい△4五歩~△4四銀型である。(中略)
居飛車銀冠対四間飛車穴熊の歴史はこの戦型の戦いと言っても過言ではない。心して読んでもらいたい。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

最初からクライマックス。
まだ8ページですが、背筋を伸ばして読んでください。
続きはまた今度書きます。
難敵△6二飛の話…まで進められたらと思っていますが、どうなることやら。ではでは。