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雨宮編集長のコゴト@『史記』から『盤上の夜』へ

2014.10.25 | 週刊将棋編集部

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 読書の秋である。そもそも、なぜ秋なのかは知らないが、四季では秋が最も好きな季節なので文句はない。サンマもうまい。
 
 小説では歴史・時代ものとSFが好きだ。どちらのジャンルも独特の世界観があるために、苦手な人にとってはハードルが高いようだ。趣味の世界ですから、無理に読めとは言いませんけどね。
 この2つはぜんぜん違うジャンルに見えても、どちらも今の現実が舞台ではなく、けっこう共通点がある。その証拠に両ジャンルを手掛ける作家は少なくない。将棋界との縁で挙げれば夢枕獏や光瀬龍。すぐに名前がうかぶところでも冲方丁や宮部みゆき、田中芳樹。ほら、面白そうでしょ。
 
 直近では北方謙三の『史記 武帝紀』を読んだ。文庫で全七巻の長編である。舞台は紀元前の中国、漢。「三国志」の時代からざっと300年前。武帝(劉徹)、衛青、霍去病、司馬遷、張騫、李陵、蘇武。わくわくするような登場人物たち。読後感、最高。
 
 いつ読もうかとタイミングを計っているのが宮内悠介の『盤上の夜』。囲碁、将棋などの盤上ゲームを題材にした作品集で、表題作は囲碁がテーマらしい。日本SF大賞受賞、直木賞候補作。文庫はすでに手元にある。読んだら感想文を書きます。