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渡部記者の将棋三昧@先手四間対居飛車穴熊①

2014.06.12 | 

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 週刊将棋編集部の渡部です。早くもネタが尽きたので、自分の研究ファイルを不定期で書いていきます。あくまで一アマチュアの研究なので、過信は禁物です(笑)。
 今回は先手の角道を止める四間飛車対後手の居飛車穴熊です。
 
 初手からの指し手
▲7六歩△8四歩▲7八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八飛△4二玉▲3八銀△3二玉▲5八金左△5四歩▲4八玉△8五歩▲7七角△5二金右▲3九玉△3三角▲6七銀△5三銀▲4六歩△2二玉▲3六歩△4四歩▲6五歩△4三金▲6六銀△7四歩▲5六歩△1二香▲4七金△1一玉▲2八玉△2二銀▲3七桂△3二金▲1六歩(第1図)
 
 この手を思いついたのは7~8年ほど前でしょうか。当時流行していたのは、居飛車先手で▲6八銀と引く形でした(振り飛車は端歩が入っていない)。しかし、それと比べると激しい攻め合いになった場合、玉の広さが違い、居飛車が苦しいと考え、他の形を研究しました。
 普通に指すなら第1図から△4二角で、これは一局です。△4二銀は先述した形で、▲5五歩△同歩▲6四歩△同歩▲5五銀から攻め合いになります。ちなみに△5一角~△8四角を目指すなら、もっと前に角を引くべきです(この局面では▲5五歩で危険)。

 そこで思いついたのが△8六歩(第2図)です。意味としては▲同歩なら△7三桂と跳ね、△9四歩の一手を省略できます(単に△7三桂は▲7五歩△8四飛▲9五角)。また、▲8六同角ならば先手は動きが難しくなるので、後手は玉を固めて千日手を狙います。よって居飛車が先手でこの突き捨てをやると、逆に千日手を狙われて打開が難しくなってしまいます。
 
 今回は狙いの紹介まで。次回は不明ですが、いずれまたネタがなく、時間がある時にまとめます。