ボヘミアンの本当の意味・後編|MacFan

アラカルト 旅するように暮らし、遊び、働く

ボヘミアンの本当の意味・後編

文●四角大輔

MacBookとともに世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ。

旧大陸、欧州を代表する街、パリは「BoBo(ボボ)」を輩出し、新大陸、北米を代表する街、ニューヨークは「BoSo(ボーソー)」を生み出した。ともに、新旧大陸屈指の大都市という共通点はあるが、いろんな側面で対局だ。

ニューヨークといえば、「大量生産・大量消費」というアメリカ型ファストカルチャーを牽引する街。片やパリは、そういった商業主義を真っ向から否定し、アルチザンやハンドメイドといった、スローカルチャーを善とする。

ニューヨークのウォールストリートには、全世界から金融エリートのトップが大集合しているのに対し、パリには世界中から、有名無名に関係なく芸術家たちが集まる。食事に時間をかけないニューヨーカーに対して、パリジャンたちは世界でもトップクラスに長い時間を食事に費やす。そして、お互い「働きすぎ。遊びすぎ」と、ジョーク半分で揶揄し合っているところもおもしろい。どちらが、どちらを指しているかは説明不要だろう。

「BoSo」の多くは、アパレルやデザイン、クリエイティブやマスコミ関連で働き、社会に対してそれなりの影響力を持っているという。平均より高い収入を得ているところは「BoBo」に似ている。

政治的にはリベラルで、社会問題を解決するためのボランティアや慈善活動に積極的な者が多いことも特徴だ。独自のスタイリングにこだわるが、着るもの、持ちもの、部屋の内装も基本的にはシンプルモダンとされる。

 

 

Daisuke Yosumi

レコード会社プロデューサーとして7 度のミリオンヒットを創出後、インディペデントな人生を求め、ニュージーランドの原生林に囲まれた湖へ2010年に移住。現地で半自給自足の_森の生活_を営みながら、数ヶ月は世界中で_移動生活_を送る。エコ雑誌や登山雑誌などの連載、Instagram、著書、オウンドメディア〈4dsk.co〉をとおして、独自のライフスタイルシフト論を発信。大自然への冒険とアーティスト育成をライフワークとしながら、ベストセラー作家、会員制コミュニティ「Lifestyle Design Camp」学長、大学非常勤講師など複数の顔を持つ。新刊『人生やらなくていいリスト』(講談社文庫)が重版を重ね、現在4刷!




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