ぼくの移動生活を支えるULギアたち⑥|MacFan

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ぼくの移動生活を支えるULギアたち⑥

文●四角大輔

MacBookとともに世界中を飛び回る四角大輔氏の、自由に生きるためのヒントが詰まったフォトエッセイ。

暑さの厳しい季節ということで、今回はぼくが10年近くかけて厳選してきた〝UL旅サンダル〟について。

写真はすべて、「ヨスミUL基準200グラム以下」という超軽量タイプなうえに、ちゃんと走れるアウトドア仕様。アウトドアの枠を越えて「街用アイテム」が主力となった大手のものから、エクストリームな用途のために開発された、海外ガレージブランドのものまで幅広く網羅している。

左から時計回りに解説したい。まず、一番左の5本指タイプの特殊な形状のものはビブラム社「ファイブ・フィンガーズSEEYA LS」。これは「ベアフットシューズ」という特殊形状のもので、サンダルというよりシューズだが、これは水際でも使え、速乾性も高かったので、ぼくの中ではサンダルカテゴリーに入れている。

ちなみに、ベアフットシューズというのは、近年注目を集めている「ベアフットランニング」のために開発された靴のこと。

一般的なランニングシューズに限らず、市販のほとんどの靴には、カカト部分が相対的に厚い、クッション性のあるソールが装着されている。それに対し、ベアフットシューズは、カカトから足先まですべてフラットで、わずか数ミリという薄いソールしか付いていない。ベアフットランを直訳すると「裸足で走る」だが、実際に裸足ではなく、「裸足に近い状態で走る」ということになるのだ。

400万年前にアウストラロピテクスが初めて直立二足歩行をしてから、「カカトの付いた靴」という履物が一般庶民に浸透する近代まで、人類はずっと裸足で生活をしてきた。その長い歴史によって、ぼくら現代人の骨格の構造は、実はまだ「裸足に適している」ということが、最近の研究で判明したのは有名な話。

つまり、通常の靴の構造は、人間にとっては不自然ということ。ベアフットシューズを履き始めの頃は、長年の習慣がたたり軽い筋肉痛になるが、いったん慣れると二度と元の靴には戻れなくなる。

 

 

Daisuke Yosumi

大手レコード会社プロデューサーとして7度のミリオンヒットを創出後、インディペデントな人生を求め、2010年より、ニュージーランドの原生林に囲まれた湖で、“森の生活”を開始。年の半分は世界中で働きながら“移動生活”を送る。エコ雑誌や登山雑誌など多数の連載、自身の著書、オウンドWEBメディア『四角大輔のすべて』(4dsk.co)をとおして、独自のクリエイティブ論とオーガニック思想を発信。大自然への冒険と、起業家&クリエイター育成をライフワークとしながら、ベストセラー作家、会員制コミュニティ「Lifestyle Design Camp」主宰者、上智大学非常勤講師など複数の顔を持つ。新著『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』(ライツ社)が好評発売中!




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